SHARE THE LOVE

2019.12.13

次世代のプランター栽培の研究用ハウスを建てるまで、実はこんな苦労がありました。研究現場は結果が出たら公開します。

前回のブログでは現在私が取り組んでいる「何度でも再利用できる、無化学肥料の土によるプランター栽培」の研究について紹介しました。ブログをご覧になった方から、「もっと研究現場の詳細を教えてよ」という声がありましたが…まだお伝えできません笑。その一番の理由は、導入費用をまだ回収できていないからです。これについて変な誤解が起きないよう、今回は研究用のハウス建設に至るまでの過程をお伝えいたします。

ハウスを新設するにあたり、まず初めに取り組んだことは、ハウス建設予定地にある丸太小屋と、その横にある現在使用していないハウスの解体です。丸太小屋の木材はノコギリで毎日コツコツ切断しました(チェーンソーは騒音が出るため断念)。

oohira17-1大平成晴さん写真① 解体中の丸太小屋の様子

(解体中の丸太小屋)

次に、割れたガラスや、家業の花き栽培で昔使っていた素焼き鉢を産業廃棄物として処分しました(処分費はかなり高額でした)。

DSC_0216

(砕いた素焼き鉢の一部)

oohira17-3大平成晴さん写真③ 解体中のハウスの様子

(解体中の丸太小屋横のハウス)

実は私、高所恐怖症なのですが、解体費(業者見積もり60万円)を削るため、自分でよじ登り解体するという危ない選択をしました。足をガクガクさせながらなんとかやりきりました!笑

oohira17-4大平成晴さん写真④ 各所解体が終わり更地になった様子

(各所解体が終わり更地になりました)

「やっとキレイになった…」と思いきや、今度は地中からガラ(主に土丹「ドタン」という硬い粘土質)が出土。ハウスのパイプがさせないので、掘り起こして除去しました(3月の雪の降る中作業したことを鮮明に覚えています)。

oohira17-5大平成晴さん写真⑤ 出土したガラ。この量を全て手作業で取り除きました。

(出土したガラ。この量を全て手作業で取り除きました)

これらの過程を経て、やっと研究用ハウスの建設を始めることができました。どの作業もとても嫌で過酷でしたが、待っていてくれる購入者の声援が支えになりました。本当にありがとうございます。そしてこれからも期待に応えられるよう精進していきます。

この類の仕事はなかなか伝わりづらい部分もありますが、これを読んでいただいたみなさまには軽視してほしくない部分です。これだけいろいろあったのですから、「今は」研究現場詳細の公開は勘弁してくださいね(^^)

いよいよ次回はラストです!
執筆の裏話なども書けたらなぁと思っておりますので、楽しみにしていてくださいね!

challenger

大平成晴

大平成晴(おおひらまさはる)
大平農園 / おーべーファーム
神奈川県 鎌倉市

1992年神奈川県生まれ。約40年前、消費者の要望を受けた祖父母が有機農業を開始し、CSAの先駆けとなった。以後、会員制の野菜販売を継続している。生産側・消費側 双方の高齢化により「世代交代」も課題に。「町の中の畑」が地域の財産となるような都市農業の可能性を追求し、存在意義を示したいと意気込む。

写真家の眼 大平 成晴

過去の記事を読む

2019 挑戦者

BACK TO TOP