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2019.11.29

資源が枯渇するまで慣行農法を続けられますか?その代替案の研究背景をお伝えします

私は今、「何度でも再利用できる、無化学肥料の土によるプランター栽培」を研究しています。

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(プランター栽培のルッコラの生育の様子)

…これがいかに馬鹿げた無謀な挑戦か、分かる方には伝わると思います。
「ただでさえ大地からの栄養が一切受けられない、プランターという限られた土で、栽培用に設計された肥料さえも加えずに植物を育て、さらにはその土を何度も再利用する」というわけです。

※家畜糞を原料とした有機質肥料も用いません。ここでは取り上げませんが、家畜の飼育過程に問題があると私は考えているからです。

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(プランター栽培のターサイの生育の様子)

慣行農法には不可欠な化学肥料の原料(資源)は、人口が増加し食糧がさらに必要となる今後の世界において、私はいつか枯渇すると考えています(慣行農法とは、機械・化学肥料・化学農薬・除草剤などの現代技術を利用する日本で最も一般的な農法のことです)。

残念ながら資源が枯渇する「Xデー」が来るまで、大多数の人はその背景すら知ることはないでしょう。
だからこそ、今の段階から現代農法に代わる代替案を模索していく必要があると私は考えています。

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(収穫適期を迎えたターサイ)

冒頭にお伝えした、プランター栽培に固執するのは、「農地を持たずとも」誰でも植物を育てられるからです。みんなが生産者になれば、食に対する関心が高まり、あらゆる課題を攻略できる可能性が高まるからです。「1人の一歩より、100人の一歩」です。

極秘研究中につき、技術的な詳細情報はお伝えできないのですが、少しでも私の想いがみなさまに届いたら幸いです。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました!
次回は12月上旬公開予定です。

challenger

大平成晴

大平成晴(おおひらまさはる)
大平農園 / おーべーファーム
神奈川県 鎌倉市

1992年神奈川県生まれ。約40年前、消費者の要望を受けた祖父母が有機農業を開始し、CSAの先駆けとなった。以後、会員制の野菜販売を継続している。生産側・消費側 双方の高齢化により「世代交代」も課題に。「町の中の畑」が地域の財産となるような都市農業の可能性を追求し、存在意義を示したいと意気込む。

写真家の眼 大平 成晴

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