2019.08.29
トラクターを活用して理想の農道作りに挑戦してみる!
第8回のブログ、「56年越しのカイゼン」にて、「どの現場にも軽トラが横付けでき、物を持って運ぶ距離は15m以内(片道10秒程度)が理想」と書きました。
今回はそれを実現するための農道の整備について、テストしていることを書いていきたいと思います!
よく見かける農道は軽トラで踏み固められ、中央部分に草が生えていると思いますが、夏場は刈っても早いスピードで再生する草とのイタチごっこになります。
炎天下の中、1円にもならない草に対し、刃が高速回転する草刈機を何時間も振り回すのは体力と精神を消耗します。草刈機は常に気を張らないと、危険な農機具だからです。
(右半分がトラクターをかける前の状態)
そこで現在テストしていることが、「農道にトラクターをかける」ことです。
草が繁茂する前にトラクターをかけ、タイヤで踏み固めます。
草の根ごとすき込んでしまうので、草刈機で刈るより草の再生に時間がかかるだろうという見立てです。
炎天下であれ、座って運転しているだけなので、体力の消耗はありません。
(耕運後の農道)
このテストが上手くいけば、半日で全ての畑の農道が整備できるようになり、確実に時間の節約ができます。
<今後の課題>
極端に固くなった農道にトラクターをかけると故障の原因になるので、適度に耕運できる「農道の土作り」にも着手していきたいと思います。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
まだまだ暑い日が続きますので、熱中症に注意しながら頑張っていきましょう!
次回は9月中旬頃公開予定です。
大平成晴(おおひらまさはる)
大平農園 / おーべーファーム
神奈川県 鎌倉市
1992年神奈川県生まれ。約40年前、消費者の要望を受けた祖父母が有機農業を開始し、CSAの先駆けとなった。以後、会員制の野菜販売を継続している。生産側・消費側 双方の高齢化により「世代交代」も課題に。「町の中の畑」が地域の財産となるような都市農業の可能性を追求し、存在意義を示したいと意気込む。