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2019.04.23

町中の畑だからこそ、気を付けたいご近所付き合いがあります

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(ここが私のフィールドです)

“町の中の畑” その存在はご迷惑でしょうか。
私はとても価値があると考えております。
ひしめき合う住宅街の中にある、植物(自然)を中心として回る空間は、食べ物の栽培プロセスをさりげなく伝える拠点になるからです。

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(住宅に迫るトラクター。静寂破る高速バック)

トラクターの音、正直これはどうしようもありません。
しかし、ディーゼルエンジンの奏でる鈍い低音は、何時間もさらされる近隣の方にとっては、たまったものではありません。都市農業に限らず、高速バックは効率良く作業する上で必要な技術ですが、騒音レベルが急上昇してしまいます。
1列分でも…1分でも…
私の脳内は常に、“少しでも短い時間で終わらせること”でいっぱいなのです。

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(土の轍(わだち)は頑張った証)

トラクターで頭に汗をかいた後、畑を出ると、今度は道路に土が落ちます。
写真では少し分かりづらいですが、耕運後はホウキで掃くことを習慣化しています。
“町の中で畑をやらせてもらってる”という表現は適切ではないかもしれませんが、
やはり気遣い、思いやりは大切です。

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(ごみコレクション)

2019年3月から4月の間に、畑に投げ捨てられたゴミを紹介させていただきます。
正直、ゴミ山を片付けてきた私にとっては可愛いもので、特に投げ捨てをやめてほしいという気持ちも今はありません。人が行き交う環境なので、ある程度は仕方ありません。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました!

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大平成晴

大平成晴(おおひらまさはる)
大平農園 / おーべーファーム
神奈川県 鎌倉市

1992年神奈川県生まれ。約40年前、消費者の要望を受けた祖父母が有機農業を開始し、CSAの先駆けとなった。以後、会員制の野菜販売を継続している。生産側・消費側 双方の高齢化により「世代交代」も課題に。「町の中の畑」が地域の財産となるような都市農業の可能性を追求し、存在意義を示したいと意気込む。

写真家の眼 大平 成晴

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