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2022.09.29

栗の季節

みなさんこんにちは!秋のお彼岸に入り、畑の畦道には今年も彼岸花が開花して見頃を迎えています。毎年9月の中旬ごろになるとどこからともなく突然に花茎が伸び始めてくるのにはいつも驚かされています。そして彼岸花の咲く畦道の脇の栗林は栗の季節となり、朝晩の栗拾いがはじまります。

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当農園の栗林は、就農する際に一番最初に借りたとても思い入れのある圃場。当初はとても栗が植えてあるとは思えないほど、栗の木の周辺は雑草や蔓や蔦、シノ竹、マユミ、ノイバラなどが生い茂りジャングルのように荒れ果てていました。地面の陰に栗のイガが落ちているのが見えてはじめて栗の実がなっていることがわかるほどで、とても中へ入ることができなかったところを、1か月ほどかけ整備しました。

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整備された栗林の中へ足を踏み入れると、木漏れ日や落葉の音が心地よいどこか別荘地に来たかのようなすばらしい林となりました。シノ竹が繁茂していた場所からはミョウガが顔を出し、葉が多く茂る場所に、と考えて日陰を好むミョウガを植えたであろう先人へ思いを馳せることができました。

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一般的に栗畑は樹高を低く栽培されているようですが、長く管理されてなかった当農園の栗は古木で樹高が10m以上はありそう(測ったことはありません)。栗の品種は、形状や大きさから3種類はありますが、ほのかに甘くとっても美味しい栗。品種名がわからないので、先人に会えるのであればぜひお聞きしてみたい。

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今年も沢山の栗が実り、ゴロゴロと地面に転がっています。夜は猪が出没して美味しく食べているようで、人は日中に落ちた栗を拾っています。人の手を離れ耕作放棄地として長い年月を経てきた間に栗林の中に様々な生物が生息し、自然に生態系が形づくられて、無肥料でも必要な養分を地中から吸収し沢山の栗を実らせていることを感じます。樹高が高く剪定など管理もできないため、私にできることは、数回の草刈りと収穫だけ。そして、この素晴らしい里山を大切に次世代へバトンタッチすること。先人の知恵が詰まった農地を引き継がせてもらい、季節ごとの里山農業の楽しさは奥深いです。栗拾い戦闘モード真っ最中(笑)。


lalafarmtable(ララファームテーブル)
HP https://lala.farm/
Instagram @lalafarmtable

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奥薗和子

奥薗和子(おくぞのかずこ)
lalafarmtable
東京都 青梅市

1975年鹿児島県生まれ。12年間フローリストとしてドイツに滞在しフラワーアレンジを学ぶ。自生する植物、蔓、枝、苔、樹皮などを用いた手法を知る中で、自ら自然に近いかたちの草花を育てたいと思い至る。また、彼の地の「五感に訴える野菜」に衝撃を受け、帰国後、2019年4月、「lalafarmtable」を開く。ハーブ、草花、伝統野菜などを無農薬・無化学肥料で栽培。農地に関わる全てが笑顔になれる農業経営を目標に掲げる。

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