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2015.10.29

皆さんのもとに、新米が届くまで

稲刈りも終わり、いよいよ私のつくるお米
「金鵄米(きんしまい)」の新米の販売が開始 されました!

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(手間をかけて大切に育ててきた分、収穫の喜びもひとしお。)

稲刈りシーズンになると、まわりから「新米はいつでるの?」と良く聞かれます。
稲刈りすると、すぐにお米になると思われてるケースが多いようなのですが、
実は、稲刈り後の工程がかなりあるのです。

ざっと書き出しますと、
「稲刈り>脱穀>乾燥>籾摺り(もみすり)>計量>袋詰め>検査>精米>梱包>お届け」という工程になります。

「稲刈り」はタイミングが非常に重要です。
稲刈りの適期は、全体の稲のうちの約半分の穂が出た状態になる出穂期(しゅっすいき)から45日後で、籾の9割が黄色くなった頃が良いとされています。
早すぎると未熟米が多く、遅すぎると粒が割れてしまう胴割(どうわ)れ米が多くなったり稲が倒れやすくなったりします。
そして、次の「乾燥」の工程がかなり気を遣います。
稲刈りしたあとの籾の水分量は、およそ25%程度なんですが15%程度まで乾燥させます。

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そもそも収穫した何トンもの籾の水分量が全て均一に25%なわけもなく、
田植えした日、生育場所の日照状況、生育状況等でそれぞればらつきのある籾の水分量を、均一に乾燥調整していくのです。
乾燥する温度は低温の30度台の温度で、12時間程度かけて
ゆっくりと乾燥機で乾燥させます。
籾の水分量は、低めに調整すると、保管の点では良いのですが、
うちは米蔵や保冷庫という保存環境を整えているので、
味を重視して、高めの水分量に調整しています。

乾燥させ終えたものを、籾摺り機で籾を取り除き、玄米にし、
同時に小さいお米や、着色米など、くず米を選別して除き、
30.5kgずつ計量し、袋詰め。ここでようやく検査に持って行ける状態になるのです。

そして先日受けた米穀品位検査(べいこくひんいけんさ)で、お陰さまで今年も「1等」を頂きました!

さて、このあとはご予約頂いている方々などへ順次お届けしていきまーす!

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(畑に使う為の藁の束をひとつひとつ作る、母の作業風景)

その他の挑戦者

  • 今村直美・細渕有里
  • 佐藤友明
  • 千葉治
  • 宮﨑康介
  • STL編集部

challenger

大野收一郎

人間は食べものから作られる
大野收一郎(おおのしゅういちろう)
奈良県 奈良市

食べ物を作る農家が、もっと注目される必要性があると、自らも作り手となる。東京のIT企業役員を経て昨年就農。1968年生まれ奈良県出身。

写真家の眼 大野收一郎

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