2015.06.30
田んぼと畑、それぞれにとっての梅雨
稲作は大量の水を必要とするので、この梅雨の時期は、
田植え後の苗の成長を促す、「恵みの雨」となります。
もちろん、稲が育つのと同時に雑草も生えてくるので、
うちでは母と一緒に田んぼの真ん中まで入り、手作業で雑草を抜きます。
これが結構な手間だったのですが、
昨年も今年もどこからか「つがいの鴨」が、うちの田んぼを訪れてくれています。
夫婦の鴨は可愛くて、雑草も食べてくれるので、
家族にもご近所の米農家さんにも評判です。
一方畑作にとっては、梅雨の時期の雨には悩まされる事が多いのです。
過剰な雨は、病気、虫の発生、生育不良の原因になります。
作物を何年も作って来たエリアは、改善されていますが、
うちの畑は元々田んぼだったので、基本的に粘土質で堅く、
水はけの悪い場所が多いのです。
私がミニトマトなどの畑作を始めた当初は、梅雨の長雨で
畑の畝間が水浸しになることもありました。
そこで、兵庫や京都の自然栽培系の農家さんの圃場(ほじょう)に伺った際に相談し、
「まずは水はけを良くする事が重要だよ、畑の外周に排水用の溝を掘ろう!」
とのアドバイスを頂いたので、昨年、3日間連続で溝の手掘りをしました。
ただ、掘る溝の深さが腰の高さ以上という重労働でしたので、
20m掘り進んだ所で、手掘りは一時断念しました(笑)
しかしその結果、そのエリアの畝は、明らかに水はけが良くなりました!
ご近所さんがぱっと見て違いが分かる位まで、その場所の水はけが改善したのです。
この原稿を書いている次週には、畑の外周100mの溝を掘ろうと思っています。
もちろん今度はユンボ(パワーショベル)を借りて!
機械はすごいですね、手で掘るのとは大違いです(笑)
今回は梅雨の話というより、溝掘りの話になってしまいましたね(笑)
では。
人間は食べものから作られる
大野收一郎(おおのしゅういちろう)
奈良県 奈良市
食べ物を作る農家が、もっと注目される必要性があると、自らも作り手となる。東京のIT企業役員を経て昨年就農。1968年生まれ奈良県出身。