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2015.05.28

マルシェを始めて1年

2013年、自宅の納屋を掃除し、お米屋を始めました。
ただ、雨が降ると全く人通りがなくなってしまう、農作業があるとお店を開けられない、という悩みを抱えていました。
そんな時、母の「土曜の朝市のようなものをやろう」との一言をきっかけに、
2014年3月に自宅前の田んぼを会場に、マルシェをスタートしました。

自分達の野菜や、農家仲間のお野菜、親族の沖縄宮古島のトマトやマンゴー。
地元の仲間が出店者となってくれて、スコーン、パン、カレーのお店。
その他にも、音楽DJ、ヨガ、絵本の読み聞かせ、アロマや多肉植物のワークショップなどなど…。
顔の見える範囲でのつながりから、地域の人の交流の場を目指して、
約1年で累計15回行ってきました。

03_oono_marche1

マルシェの運営は、とにかく準備が大変です。
出店者集めや買い付け、テント設置、陳列、POP、など、いろいろと時間がかかります。
また集客も重要な要素ですが、当初行ったビラ配りがほぼ反応がなかったので、
今は、お店の前での告知=「目の前の濃い関係」
Facebookでの告知=「遠くとも熱のある関係」
という集客方法に絞っています。

うちのマルシェのお客さんは、8割以上が女性ですので、
女性目線でいい雰囲気で、集まりやすい場所にできるよう、
妻が中心となって、パラソル、テント、グッズを選び、
POPや告知も、必ず女性の方の意見を聞いてマルシェを作り上げています。
どうしても、私がやると雑然としたおじさんっぽさが出てしまうので(笑)

03_oono_marche2

そして、マルシェが単なる売り買いの場とならないように、
出店者やお客様同士を紹介し、初対面の方も丁寧につなげて、
コミュニケーションの場をつくるよう心がけています。
そのお陰か、お客様が「アットホームで一体感があるね。」と言ってくださることもあり、
嬉しく思っています。

マルシェを自分が主催する事で、
Uターン後何もなくなった自分の看板にもなり、自信を取り戻しました。
そして、お客様が「大野さんの作った野菜はどれ?」と指名買いしてくださることは、
今後も農業を続けていく強いモチベーションになります。
とかく農業は孤軍奮闘になったり、心が折れそうになる時もあるので、
直接お客様とふれあう仕掛けを作ることは大事です。

周囲の協力を得つつ、大変でも1年間続けてきた事で、
私にとってマルシェは大切な場所になっています。
これからも、自分たちのペースで続けていけたらなと思っています。

今後のマルシェの予定はこちらから確認してみてくださいね。
田んぼdeプチマルシェ Facebookページ

https://www.facebook.com/tanbodemarche

その他の挑戦者

  • 今村直美・細渕有里
  • 佐藤友明
  • 千葉治
  • 宮﨑康介
  • STL編集部

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大野收一郎

人間は食べものから作られる
大野收一郎(おおのしゅういちろう)
奈良県 奈良市

食べ物を作る農家が、もっと注目される必要性があると、自らも作り手となる。東京のIT企業役員を経て昨年就農。1968年生まれ奈良県出身。

写真家の眼 大野收一郎

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