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2015.05.19

お米の水について

今回は、栽培方法ということで、
お米づくりで重要なお水についてお話をしますね。

川の少ない奈良県では、農作物の栽培で必要な水を貯えておくための、
農業用水の貯水池の利用が多いのですが、
うちも以前は同じく、この貯水池の水で稲を育てていました。

約20年前に、私達の地域の住宅開発が進み、
今まで利用していた農業用貯水池がなくなってしまうことになりました。
そのことをきっかけに自分たちで井戸を掘ったことから、
地下水でのお米の栽培がはじまったのです。

現在はその地下約百メートルの地下水を使ってお米を育てています。

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地下水を利用するようになった今では、田んぼにはホタルも戻ってくる程になり、
お米の味も良くなったと言われています。

品種も栽培方法も大事ですが、田んぼのある周囲の環境や、
栽培の要となる水が、お米にとってはとても大きな影響を持っているのだと思います。

うちの田んぼにも、今月5月末の田植えに向けて地下水を入れ始めました。
いよいよこれから、稲作シーズン本番です。
どんどん変わっていく田んぼの風景もお楽しみに。

その他の挑戦者

  • 今村直美・細渕有里
  • 佐藤友明
  • 千葉治
  • 宮﨑康介
  • STL編集部

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大野收一郎

人間は食べものから作られる
大野收一郎(おおのしゅういちろう)
奈良県 奈良市

食べ物を作る農家が、もっと注目される必要性があると、自らも作り手となる。東京のIT企業役員を経て昨年就農。1968年生まれ奈良県出身。

写真家の眼 大野收一郎

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