2020.11.03
無農薬無肥料 普通期米の収穫
今回、AKASAKA farmでは、5月に田植えしたお米の収穫をしました。
反別は、4反5畝と自家消費メインで作っております。こちらも無農薬無肥料で栽培しており6年目になります。宮崎では、ジャンボタニシという外来種が各田んぼで繁殖しており、苗を食べてしまうため多くの生産者が頭を悩まされています。
しかし、AKASAKA farmでは、このジャンボタニシの特徴に着目することで無農薬無肥料を実現しています。
このジャンボタニシは、お米の稚苗の葉を好んで食します。それを防ぐために、多くの生産者は、タニシを殺す農薬を撒きます。ですが、水の管理1つで、タニシが稚苗を食べることを防げるのです。タニシは葉を食べるために稚苗を上るので、この時(苗が分げつして大きくなる間の約1ヶ月程度)に水を浅水にしていればタニシの重さで苗がしなり葉に到達することが出来ず苗を食べることが出来ません。
そして、タニシはこの苗が食べられないから、田んぼの中に生えている雑草を食べるのです。タニシも生きていくには栄養を補給しないといけません。苗が食べれないとなると、お米の生育の阻害や害虫がはびこる要因であり、稲刈りの際に邪魔をする雑草を食してくれるのです。
以上のようなことから、AKASAKA farmではこのやり方を実践しています。
ですが、全く被害を防げるというわけではありません。収量としては、今年は反当籾で450kgでした。(一般的には一般栽培では500kg程度が基準とされています)更なる栽培技術の向上見直しをすることで、質と収量UPを目指していきたいと思います。
農をもっと身近に。。。。 AKASAKA farm
(苗の根元についてるピンク色のものがタニシのタマゴ)
(収穫前)
(収穫中)
野﨑遥平(のざきようへい)
AKASAKA farm
宮崎県 宮崎市
1993年宮崎県生まれ。農業を営んでいた両親が、東日本大震災を機に「胸を張って次世代へ受け継げる持続可能な農業をするべき」と自然栽培を開始。自身も自然に倣う農業に共感し2019年5月に親元就農、「AKASAKA farm」として始動する。自然と調和し地力と微生物を活かした自然栽培を広めていくとともに、「作物の育った環境や背景」「農業の素晴らしさ」を伝えることも自らの使命とする。