SHARE THE LOVE

2020.09.01

里芋収穫 ― 自然栽培と慣行栽培の比較 ―

今回、AKASAKA farmでは、自然栽培の里芋を収穫しました。

今年の夏は、猛暑に加えて、雨も少ないという事もあり品質、収量、病気の方が心配でした。収穫するまでは、根菜系は分からないので不安でした。また、AKASAKA farmは、石川早生という早生系の品種で今回収穫時期を見誤ってしまい猛暑による日焼けも確認することが出来ました。加えて病気も全体の10分の1ほど見受けられました。

AKASAKA farmでは、自然栽培だけでなく、慣行栽培もしており、この2つの栽培を改めて比較してみました。
慣行栽培は、1条植えで株間は30cmの黒マルチを張っています。収量は1反当たり約1,400kgでした。
自然栽培は、1条植えで株間50cmの植え付け、当初のみ黒マルチで芽が出た際には剥いで栽培します。収量は1反当たり500kgでした。
やはり、自然栽培を慣行栽培並みの収量にもっていくのは容易ではありませんが、品質、素材本来の美味しさには自信があるので、今後も収量UP、品質向上を目標に作っていきたいと思います。

これらのことから、もう一度、適宜適作、品種の有無、作付け地の選定、地づくりの見直し、えん麦による鋤き込み改善と多くの改善点が分かりました。
この改善点を1つ1つ解決し、今後のAKASAKA farmの指針をもっと強固にしていきたいと思います。

農をもっと身近に。。。。 AKASAKA farm

nozaki10-1

(慣行栽培里芋)

nozaki10-2

(自然栽培里芋)

challenger

野﨑遥平

野﨑遥平(のざきようへい)
AKASAKA farm
宮崎県 宮崎市

1993年宮崎県生まれ。農業を営んでいた両親が、東日本大震災を機に「胸を張って次世代へ受け継げる持続可能な農業をするべき」と自然栽培を開始。自身も自然に倣う農業に共感し2019年5月に親元就農、「AKASAKA farm」として始動する。自然と調和し地力と微生物を活かした自然栽培を広めていくとともに、「作物の育った環境や背景」「農業の素晴らしさ」を伝えることも自らの使命とする。

過去の記事を読む

2020 挑戦者

BACK TO TOP