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2020.05.31

土づくりにおけるエン麦の働き

今月、AKASAKA farmでは、土の再生の時期です。
先人の教えや全国で自然栽培をされている人の教えから土づくりにエン麦を使っております。エン麦は、イネ科カラスムギ属に分類される一年草です。

なぜエン麦を土づくりに用いているのかというと、求肥率が高く、今までその畑に投与してきた農薬や肥料を最も吸い上げてくれるからとAKASAKA farmでは判断しています。
そのため、食用作物を収穫した後は、エン麦を植えて土づくりを行っています。
慣行栽培や有機栽培でもエン麦は緑肥として使われますが、自然栽培では生態環境を再生させるという意味で用いています。
撒き方としては、基本は条撒きですがAKASAKA farmでは、バラ撒きにしています。それは、まんべんなく畑全体を腐食させるためです。
例年までは、ある程度エン麦が枯れてきたらトラクターで鋤きこんでいましたが、今回は自然界を倣って畑に鋤きこまず生命を全うさせることとしました。青刈りせずに、エン麦が枯れて生命を全うさせてから鋤き込みます。

自然栽培は、現状では科学的根拠はありません。
よって、AKASAKA farmでは、農学的な根拠を踏まえて、先人たちの残した過去の経験、全国で自然栽培に取り組まれている方達から学び見習いながら土づくりを行っています。

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(12月エン麦播種)※本来は11月中には播種するのですが、遅れてしまいました。。。 

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(3月エン麦生育状況)

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(5月エン麦生育状況)

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野﨑遥平

野﨑遥平(のざきようへい)
AKASAKA farm
宮崎県 宮崎市

1993年宮崎県生まれ。農業を営んでいた両親が、東日本大震災を機に「胸を張って次世代へ受け継げる持続可能な農業をするべき」と自然栽培を開始。自身も自然に倣う農業に共感し2019年5月に親元就農、「AKASAKA farm」として始動する。自然と調和し地力と微生物を活かした自然栽培を広めていくとともに、「作物の育った環境や背景」「農業の素晴らしさ」を伝えることも自らの使命とする。

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