SHARE THE LOVE

2017.12.25

稼ぎ、暮らし続けること

SHARE THE LOVE for JAPANに挑戦者として参加させていただいた今年も、残りわずかとなり、このブログも最終回を迎えました。
移住就農という選択をしてからこれまでの間、たくさんの人と出会い、助けられ、その度に自分の中に新しい何かが芽生えてくるような、そんな毎日を送ってきたように思います。
今年はこの企画に参加できたことで、また新しく、情熱を秘め優しい目をした何人もの方々とのつながりができたことに、まず感謝したいと思います。
本当に、刺激的な一年をありがとう。

なんでもない普通の年と言えるような年は、就農以来一度もありませんが、
そんな非日常的な日常を送っていると、人から受けるほんのちょっとした心遣いや優しさが、とても大切なものに思えて来るもので、農業っていうのは、そういうメンタルな部分、人と人とがいかに繋がるか、というところが案外重要みたいだな、と今更ながら思っています。

美味しい作物を作り、美味しく食べてもらい、豊かに暮らす。
オーガニックという言葉が、単に生産現場のあり方を指すだけでなく、
「買って食べて伝えて、そしてまた育てる。」という、何か伝言ゲームのような、メッセージが循環していくような、そんな風になっていけたらいいなと思います。

能登にいらした時は思い出してください。
寒い冬、田んぼで一人湯気を出している人がいたら、多分僕です。

nitta18-1

(収穫を迎えた原木椎茸「のと115」、美味しいよ〜)

challenger

新田聡

新田聡(にったさとし)
石川県 羽咋市

1969年石川県生まれ。震災で居住地の放射線量が高くなったことを機に、生きる道を模索し農業を選択。2013年、出身地の小松に近い羽咋市で「ウッドランドファーム」を開く。人が集う「山の駅」を作りたい、山で音楽祭を開催したいなど夢が広がる。

写真家の眼 新田聡

過去の記事を読む

BACK TO TOP