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2017.05.20

ライフワークかも

5月、まだ僕の頭の中はお祭り状態が続いています。
なぜなら前回のブログにも書いたように、自分の農作業以外にも、田植えの手伝い、おばあちゃん達の漬物グループの引き継ぎ、体験プログラムの実施など、当座の現金収入や農園の将来を見据えた仕事も「わっしょい!わっしょい!」とやってくるため、それらをこなしていたら、
アッ!ちゅう間に日々が過ぎるのです。

そんな中、先日、農園の部活動であるウッドランドファーム自然体験部が主催する体験プログラム「楽しい!おいしい!山しごとの一年」の第2回目を開催。
金沢など近郊の都市圏から親子11組が参加し、椎茸の植菌と春の山菜を満喫するプログラムを実施しました。

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(毎回盛況な体験プログラム。今回は椎茸の植菌。迫力のドリルに子どもたちも興奮)

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(植菌のあとは山菜をとって天ぷらに)

この自然体験部という活動は、僕にとってライフワークのようなものになりつつあり、「人と食と自然とのいい関係を増やす」という農園ポリシーの核になる活動として実施しています。
が、当然僕一人ではできません。移住当初、目指す農業に対してまだ言葉にできない思いを抱えつつ、顔を突っ込んだいくつかの場所。そこでの出会いが背中を押し、手を引いてくれています。例えば、石川県の「いしかわ自然学校」という組織では、自然体験インストラクターの養成や交流活動をしています。よかったらHPのぞいてみてくださいね。

さて、とはいえ収益の柱はあくまで農業。
僕の自然栽培の田んぼは5月中〜下旬に田植えをします。当地の慣行農家さんより2、3週間遅い感じです。近所の方に乾燥調整などの作業を手伝ってもらう都合もありますが、稲にとっても、水温や日照といった条件がより整うように思います。
そもそも、ゴールデンウィーク前後に植えるようになったのはここ30年くらいのことだそうだから、昔のスケジュールに近づいただけなんですが。
5月上旬の今は、ひたすら田んぼを乾かし地力を蓄えています。

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(田んぼをゴロゴロと粗めに起こす自然栽培の粗起こし)

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新田聡

新田聡(にったさとし)
石川県 羽咋市

1969年石川県生まれ。震災で居住地の放射線量が高くなったことを機に、生きる道を模索し農業を選択。2013年、出身地の小松に近い羽咋市で「ウッドランドファーム」を開く。人が集う「山の駅」を作りたい、山で音楽祭を開催したいなど夢が広がる。

写真家の眼 新田聡

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