2020.05.14
クレソンの花芽について
どうも、七瀧です。
5月に入り一気に気温が上がった事で他の野菜と同様にクレソンにも綺麗な花が咲いてきました。
毎年春と秋の一定の気温の時期にクレソンは世代を残す為に植物全体の力を花と種に注ぎます。
この時期が過ぎると分けつした花芽が新たな茎になり分けつを繰り返す事で、
うまくいけば一株から何十本ものクレソンが取れる様になるでしょう。
川などで自生で増えていく野草のイメージも強いクレソンですが
やはり適切に管理してあげないと茎が太くなりすぎたり害虫だらけになったり
鹿に全部食べられてしまったりと中々難しいものです。
毎年気候が少しずつ変化していて熟練の農家さんたちも本当に苦労されています。
その中で環境変化に対応する知恵をどう付けていくかが重要になってきていて
それは植物を深く観察し理解する事で身に付く事だと感じています。
七瀧佳至(ななたきけいし)
七瀧農園
山梨県 道志村
1985年京都府生まれ。利益追求型経済の世の中にあって、本質的価値を問うべく国内外を放浪。どの世界でも共通する一次産業の重要性を目の当たりにし、農業の世界を志す。2019年4月「七瀧農園」を開き、かつて生産量日本一を誇った山間地で無農薬・無肥料のクレソン栽培に挑む。自然循環や生物多様性を意識した持続可能な農業を追求し、自然環境や農村社会の保護・循環型コミュニティの実現を目指す。