2020.07.18
田んぼの周りの環境を考える
どうも、七瀧です。
最近は雨が続きクレソンの苗が元気に育つか心配しています。
去年あたりから道志村でのクレソンがなかなか良く育たないのは気候の変化のせいでしょうか。このままでは栽培作物を考え直す必要があるのかも知れません。
同じ様な気候条件でもお手伝いに行っている富士吉田市の田んぼではクレソンが勢い良く育っているのを見ると、昨今の気候変動だけが影響しているのではなく他の環境的要因が関係しているのではないかと感じます。
道志村の山では過去に植樹が盛んに行われ、今やほぼ針葉樹の山となっています。木材では商売が出来ないので間伐等の管理も行き届いていない状況です。そうなると山の植物のバランスが崩れ保水力が低下し、沢に流れる水のミネラル等の栄養素も低下します。
自然栽培ではその様な要因が結果として大きな差に繋がってしまうのは良くある事です。これからは畑や田んぼの中の知識だけではなく、その周りの山や川や気候の知識も重要になってくると感じています。
写真はお手伝いに行ってる富士吉田のクレソンです。
七瀧佳至(ななたきけいし)
七瀧農園
山梨県 道志村
1985年京都府生まれ。利益追求型経済の世の中にあって、本質的価値を問うべく国内外を放浪。どの世界でも共通する一次産業の重要性を目の当たりにし、農業の世界を志す。2019年4月「七瀧農園」を開き、かつて生産量日本一を誇った山間地で無農薬・無肥料のクレソン栽培に挑む。自然循環や生物多様性を意識した持続可能な農業を追求し、自然環境や農村社会の保護・循環型コミュニティの実現を目指す。