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2017.04.11

有機栽培から有機農業へ

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 はじめまして。仲澤康治と申します。私が生まれ育ったのは茨城県の守谷市。県南地区のベッドタウンです。親も普通のサラリーマン。母方の実家が米農家でしたが、農業が身近にある環境ではありませんでした。今から思うと、こうやって有機農業の道をたどっていることが本当に不思議です。
 最初のきっかけは、高校の生物の授業が面白くて、もっと植物を勉強したいという思いだけでした。その後、千葉大学園芸学部に入学し、ゼミでの研究テーマは、薬用植物の栽培でした。研究テーマに関連して色んな論文も読むのですが、有機栽培もその頃知りました。近くの市民農園を借りて、有機栽培を試してみるとやはり味が全然違う。今まで食べてきた野菜は何だったんだろうかと。そして卒業後は、茨城県にある有機栽培で野菜を作る農業法人に就職。ここでも素晴らしい出会いがあり、貴重な経験を積ませて頂き、農業法人の皆様には今でも本当に感謝です。

 3年ほど働いた時に、東日本大震災と原発事故に直面。人類が何百年何千年とかけて開墾してきた農地を汚染してしまうかもしれない原発。何万年と残る核のごみ。まったくもって次の世代に引き継げるようなものではありません。「美味しい野菜を作る」という有機栽培の世界から、もう一歩踏み込んで「持続可能な社会を目指す」有機農業の世界に飛び込もうと決意。そして、埼玉県小川町にある霜里農場①(http://www.shimosato-farm.com/)での研修へ。
 2年の研修期間を経て2014年に小川町にて就農。「有機農業を土台にした持続可能な社会作り」をテーマに少しずつ少しずつ、歩を進めていきたいと思っています。
今年は「農業体験事業」に力を入れていきたいと思っています。
よろしくお願いいたします。

challenger

仲澤康治

仲澤康治(なかざわこうじ)
埼玉県 小川町

1984年茨城県生まれ。千葉大学園芸学部で学び、有機の農業法人に就職。原発事故を目の当たりにし、もう一歩踏み込んで農業を中心とした有機的な生活を志す。埼玉県小川町の霜里農場で研修し、2014年に小川町で独立。「そらつち農場」を始める。

写真家の眼 仲澤康治

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