2017.10.07
刈払い機の小道具
秋になって少しひんやりしてくると、雑草の勢いも少し収まってきてちょっと安心です。
今回は夏の間大活躍する、刈払い機とその小道具を紹介したいと思います。
有機農家が一番使う機械が、刈払い機ではないでしょうか。
田んぼの畔の草刈り、畑の周りの草刈り、畑の通路の草刈り、などなど。
野菜の収穫後の片づけにも大活躍。
(刈払い機)
まず1つ目。ジズライザーという商品。
(円形の赤い部品がジズライザー)
これをつけると、地際で刈ろうとした時に刃が少し浮くので、地面を削らずに草を低く刈れます。地面を削ってしまうと刃がすぐに丸まってしまいます。
ジズライザーの部分で接地しているので、刈刃も安定して動かせます。
2つ目が、巻き付き防止のつる切り刃。
(つる切り刃。大きい刃の中心についている円形の小さい刃)
これはいつもホームセンターで見ていて気になってたんですが、今年から導入してみたところ、とても快調に草刈りできることを発見。これが無いと刈刃の上に刈草が少しずつ巻きついてきて、わざわざエンジンを止めて取らないといけなくなります。それが全く無くなります。
抵抗が少なくなって燃費もよくなるそう。もっと早く買っていればよかった~と思いました。
3つ目が、ウイスキーのビンの燃料入れ。
(ウイスキーのビンの燃料入れ)
これは農機具屋さんで教えて頂いた知恵。よくあるのがポリのタンクですが、あれだとプラスチックの不純物が燃料に少しずつ溶けていて、それが刈払い機によくないんだそうです。
しかもこのビンは、容量が2リットルで、キャップが20ミリリットルなので、
25:1の混合燃料を作りたい時は、キャップに4杯の2サイクルオイル(刈払い機のような小型エンジン用のオイル)を入れて満杯までガソリンを入れれば完成です。
3年ほど使っていますが、これで刈払い機の燃料トラブルは一回も無し。
最初は半信半疑でしたが、実際に全くトラブルが無いので今では必需品です。
他にもシーズンオフのときは燃料タンクの燃料を抜いておくというのも重要ですね。
「ガソリンは生ものだ」という言葉をよく聞きます。
刈払い機に使うガソリンは、「買ってから1ヶ月以内のものがいいよ。2ヶ月以上経ったら、車の燃料にしちゃいな。」と農機具屋さんで言われました。
車の場合はエンジンが大きいから問題ないそうです。
有機農業の影の功労者とも言える刈払い機。大事に使って効率よく作業を進めましょう!
仲澤康治(なかざわこうじ)
埼玉県 小川町
1984年茨城県生まれ。千葉大学園芸学部で学び、有機の農業法人に就職。原発事故を目の当たりにし、もう一歩踏み込んで農業を中心とした有機的な生活を志す。埼玉県小川町の霜里農場で研修し、2014年に小川町で独立。「そらつち農場」を始める。