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2017.09.23

新米農家の機械トラブルについて

今年は就農3年目の年になるんですが、やたらと機械のトラブルが多かった…。
専門的ですが、参考になればと思い、そんな機械に関する失敗をお伝えします。

まずは、こちらのホンダの耕運機FF500。

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師匠の金子さんから頂いて就農当初から活躍していた耕運機でしたが、エンジンオイル交換の時に、ボルトを締めすぎたのかボルトの穴の周りにヒビが…。そこからオイルが漏れて使えず。
このエンジンオイルを排出するボルトの周りの部品は、軽量化のためアルミで出来ていて、間違って締めすぎると結構簡単に壊れてしまうようです。

で、今年もう1台、耕運機をヤフオクで購入。

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クボタのTR-6という機種。送料込みで7万円。
ところが到着して早速運転してみると、エンジンはかかるが、2、3分で止まってしまう。
調べてみると、燃料タンクがサビだらけで、そのサビで燃料が通るチューブ、フィルターが詰まってる…。
正常に運転できないならちゃんと書いておいて欲しいよな~…と思いながらも、
いつもお世話になっている農機具屋の親父さんに相談すると、新しい燃料タンクに交換&きっちり整備して頂き、なんとか使える状態に。
きれいにしたら、耕運軸のところからギアオイルがちょっと漏れてるから気をつけてねと…。
あまり長くは使えなさそうだなと思いながら、びくびく使ってます。

就農1年目にも、TS150というクボタの一輪管理機をヤフオクで購入したんですが、それもキャブレター(エンジンにガソリンを霧状にして送るという部品)に少し不具合があって、いまいち調子がよくないというものでした。
もちろんヤフオクの商品紹介ページにはそんなこと一言も書いていない…。
それも親父さんに新品のキャブレターに交換してもらってからは調子よく使っています。

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(キャブレター)

まとめると、
ヤフオクで農機を購入する方も多いかと思いますが、ガソリンエンジンの管理機や耕運機はそんなに丈夫なものでもないので、お金があれば新品を買うべきだなと感じました。
価格的にはヤフオクが一番安いですが、その後の整備代を加えると農機具屋できっちり整備された中古と同じくらいに。
その2、3倍の価格を払えば新品が買えるんですが、それで大体2、3倍長く使えそうだし、そっちの方がトラブルもなくていいなと。

失敗は成功の元ということで、
同じ失敗はしないように気をつけていきたいところです。

challenger

仲澤康治

仲澤康治(なかざわこうじ)
埼玉県 小川町

1984年茨城県生まれ。千葉大学園芸学部で学び、有機の農業法人に就職。原発事故を目の当たりにし、もう一歩踏み込んで農業を中心とした有機的な生活を志す。埼玉県小川町の霜里農場で研修し、2014年に小川町で独立。「そらつち農場」を始める。

写真家の眼 仲澤康治

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