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2017.07.06

田植えで食べるカレーは旨い

5月のブログでお知らせした、イベントでの「もみふり(お米の種まき)」。
天候にも恵まれ順調に田植えが出来る苗に育ちました!

今年は、自分の田んぼの田植えの他、田植えイベントの手伝いが3つもあって、
なかなかの忙しさでした…。ひとまず一通り終わって、ほっと一安心しているところです。

それでは今回も、私が講師で手伝っているイベント「小川町・しもざとマイ米田んぼ」での
田植えの様子をお伝えしたいと思います。

今年の参加者は30名ほどで、ファミリー組と大人組の2組に分かれての田植えにしました。
30名で4枚の田んぼ、合計12a(1,200m2)を田植えする予定でした。

こちらはファミリー組の田植えの様子。
みんな一生懸命やってるな~…と思ったら一人カエル捕りに夢中な子もいました!

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(ファミリー組の田植え)

沢山の生き物とのふれあいも、無農薬で育てる田んぼでの醍醐味!
他にもザリガニ、タニシ、アメンボ、ドジョウ、さらにはちょっと怖いけどマムシも!
ヘビの仲間は、えさとなる沢山の虫がいないと生きていけないので、
生態系が復活してきた証拠です。

こちらは大人組の田植えの様子。常連の方々もいて、手慣れた方も。
とてもきれいに植えることが出来ていたので、お米も沢山とれるはず!

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(大人組の田植え)

参加者の中に「近くのゴルフ場に通っていて、道の途中に耕作放棄の田んぼが
どんどん増えているのを見て参加しました」という方がいました。
ゴルフ場と聞くと、個人的には自然環境にとって良いものだとは思わないので、
少し考えてしまいます…。
ただその方は、自然を切り開いて作るゴルフ場と、耕作放棄された田んぼを見て、
自然への罪悪感のようなものをうっすら感じて、
無農薬の田んぼとか有機農業に惹かれたのかな、と私は感じました。

この「マイ米田んぼ」の小さな田んぼもそうですが、
生産効率や生産コストのことだけ考えると誰もやらないような田んぼです。

こんな小さな田んぼでも、地域の多様な生き物を保全する場になったり、
田んぼの水は地下水になったり、あふれ出た水は、小川町の槻川(つきがわ)に流れ出て、
最終的には荒川に合流して、東京に住んでいる人達の水源にもなります。
この「マイ米田んぼ」の取り組みが、都会の人達と共に田んぼを守っていく、
そんなモデルになればいいなと考えています。

まぁ難しい話はさておき、田植えの方はなんと、予定していた4枚の他に、
更にもう1枚の田んぼも植えることが出来ました!
お昼ごはんは、釜炊きご飯で、みんなでカレーです!

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(みんなでカレー)
 
美味しい釜炊きご飯にみんな大喜び!あっという間に完食でした。

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(ご飯完食!)

実はこの「マイ米田んぼ」のイベントがあった週は、
既に別件の田植えイベントを2つも手伝っていて、その2回とも昼ごはんはカレー…。
なので一週間で3回目のカレーでした。

でも、それぞれ参加している人も違っていて、それぞれの田植えの雰囲気があって、
カレーもそれぞれ違う味。みんなで美味しいカレーを食べて、笑顔になれて、
忙しかったけど、やってよかったと思える充実した1週間でした!

challenger

仲澤康治

仲澤康治(なかざわこうじ)
埼玉県 小川町

1984年茨城県生まれ。千葉大学園芸学部で学び、有機の農業法人に就職。原発事故を目の当たりにし、もう一歩踏み込んで農業を中心とした有機的な生活を志す。埼玉県小川町の霜里農場で研修し、2014年に小川町で独立。「そらつち農場」を始める。

写真家の眼 仲澤康治

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