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2017.06.22

ビニールハウス作製中

梅雨に入ったというのに全然雨が降りませんね…。
私が農業に携わり始めてからというもの、ほとんど普通の天候の年というのが無いです。
大雪、ゲリラ豪雨や巨大台風で雨が沢山降ったり、かと思えば全然降らない年もあったり。
むしろこの両極端な天候が地球温暖化の時代では普通なんでしょうね…。
空梅雨でも大丈夫なようにしっかり対策していきたいと思います。

話は変わりますが、今ビニールハウスを作っているので、
今回はその様子をお伝えしていきたいと思います。
よく見る透明のビニールではなく、光を通さない白色のビニールを張って、
資材置き場にする予定です。

ビニールハウス作りは大方、以下のような流れになっています。
1、ハウスを建てる位置決め(中学校で習った三平方の定理を使って、ハウスの四隅を決めます。)
2、アーチパイプ(骨組みの中心になる曲がったパイプ)取り付け
3、直管パイプ(骨組みの中心になるまっすぐなパイプ)取り付け
4、ビニペット(ビニールを張ることが出来るレール)取り付け
5、妻面(つまめん:ハウスの前後の部分。出入り口と奥の部分ですね。)作り
6、ビニール張り

では、作業の様子をお伝えしていきます。

●穴あけ
ハウスを建てる位置を決めた後、アーチパイプを刺しこむ穴を開けています。
地味な作業ですが、ここでまっすぐ垂直な穴を開けておかないと、
きれいなビニールハウスにはなりません。

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●アーチパイプ刺し
穴が開いたら、どんどん刺していきます。

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●アーチパイプ連結中
軽トラに乗って両サイドのアーチパイプを専用の金具で連結させていきます。

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●連結終了
うまく出来ました!実はハウス作りは今回で2回目。前に作った時はちょっとずれていたり、ガタガタだったんですが、今回はきれいに出来ました。

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●直管パイプ取り付け中
引き続き軽トラの荷台に乗って、今度は直管パイプを取り付けていきます。
金具の数は300個近く…。ひたすらトンカチを打ち続ける!

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●直管パイプ取り付け完了
直管パイプも大体まっすぐ取り付けられました!

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●妻面・ドア取り付け完了
両サイドのビニペットや妻面、ドアの取り付けも出来ました!
あとはビニールを張るのみ。

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田んぼや畑の作業も並行してやっていたら、ここまでで1ヶ月近くかかってしまいました…。

実は業者さんに頼むと、大勢であっという間に2、3日で作ってくれます。
でも自分で作ることで20万近い工賃が節約できますし、慣れてくると結構楽しいんです。
でかいプラモデルみたいなものかも。

自分で作ると部品にも詳しくなるので、台風や雪対策の補強、収納用の棚作りなどなど、
後々改造もしやすくなります。このハウスもビニールを張った後、
パイプを組み合わせて収納用の棚などを作っていく予定なので、
実はまだまだ完成とは言えず…。
ぼちぼち畑仕事の合間に進めて年内にまた紹介できればと思います。

challenger

仲澤康治

仲澤康治(なかざわこうじ)
埼玉県 小川町

1984年茨城県生まれ。千葉大学園芸学部で学び、有機の農業法人に就職。原発事故を目の当たりにし、もう一歩踏み込んで農業を中心とした有機的な生活を志す。埼玉県小川町の霜里農場で研修し、2014年に小川町で独立。「そらつち農場」を始める。

写真家の眼 仲澤康治

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