SHARE THE LOVE

2017.06.04

代かきと泥だらけのトラクター

だんだんと日差しが強くなってきて夏が近づいている小川町の今日この頃です。
前回のブログでお米のもみふりを報告しましたが、一週間ほどで順調に発芽して、天候も良くすくすくと成長しています。そして田んぼの方も、6月中旬の田植えの前に色々と準備していかないといけないんです。

先日そのうちの一つの「代(しろ)かき」をやりました。
これは田んぼに水を入れて、トラクターで耕うんするだけなんですが、
通常代かきは田植えをする3~4日前くらいに一回行い、
1、田んぼの土を平らにならす。
2、田んぼの水持ちをよくする。
3、土を柔らかくして田植えをしやすくする。
といった目的があります。

除草剤を使わない稲作りの場合は、2度代かきと言って、通常の田植え前の代かきのさらに10日前くらいにもう一回代かきをする場合があります。
私も2度代かきの予定ですが、3度代かきの人も。
田植え前に雑草を生やして、代かきでその雑草を浮かしたり、練りこむことを繰り返すことで田植え後に出てくる雑草を減らすことが出来ます。

こちらが代かき前の田んぼとマイトラクター。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

(中古で買った40年位前の型のおじいちゃんトラクター…。1980年前後で販売していたようです。まだまだ現役バリバリ)

この田んぼはとても水持ちが悪い田んぼなので、縦方向に1回、さらに横方向に1回やって、
3時間かけてようやく終わりました。
代かき後はこんな感じで田んぼが泥でにごります。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

(代かき後の田んぼ)

この泥が沈殿すると田んぼのすき間が埋まって、水の減りが大分少なくなります。

こちらは作業後の泥だらけのトラクター。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

機械はこんなに泥だらけになっても何も文句を言わずに働く。
おじいちゃんトラクターなのに。
何も文句を言いませんが、何も目をかけてやらないと色んな疲れがたまって、急に故障して大変なことに…ということももちろんあります。
この後はきれいに洗浄してあげました。
今年もいたわりながら40年物の愛車と頑張っていきたいと思います。

challenger

仲澤康治

仲澤康治(なかざわこうじ)
埼玉県 小川町

1984年茨城県生まれ。千葉大学園芸学部で学び、有機の農業法人に就職。原発事故を目の当たりにし、もう一歩踏み込んで農業を中心とした有機的な生活を志す。埼玉県小川町の霜里農場で研修し、2014年に小川町で独立。「そらつち農場」を始める。

写真家の眼 仲澤康治

過去の記事を読む

BACK TO TOP