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2018.07.08

玉ねぎの収穫と乾燥

梅雨の合間の晴れ間に、ようやく玉ねぎの収穫が終わりました。今年の玉ねぎは、定植直後に強風でマルチが飛んだり、冬の強烈な寒気と霜で苗がひどく傷み、2月の段階で苗の大きさが定植時とほとんど変わらない状態でした。収穫は諦めていたのですが、追肥と4月からの気温上昇のおかげで小ぶりながら収穫までこぎつけました。

玉ねぎは私の大好きな野菜のひとつで、農家になったらやってみたかったことのひとつが、玉ねぎを軒下に吊るす作業です。昨年は育苗で失敗して収穫できず、吊るし作業ができませんでした。今年こそはと思っていたのですが、収穫してから、我が家には玉ねぎを大量に吊るすスペースがない事に気づきました(泣)。仕方がないので、コンテナに入れて保管する事にしたのですが、収穫時の状態があまり良くありません。(晴天時に収穫し、その後3日間天日干している間に、朝露とにわか雨で濡れてしまっていました)

きちんと乾燥させたいのですが、天気予報は、梅雨特有の1週間雨と曇りの予報。さて、どうしたものかと考えて、とりあえず簡易的な乾燥室を作ってみました。単管パイプとビニールシートで部屋を作り、その中に玉ねぎをコンテナごと入れて、入り口から大型扇風機で風を送ります。反対側には、空気の出口を作っておきます。中には除湿機をセット。これで、中は25〜30℃、湿度30〜50%をキープできます。多少濡れていても、3日ほど入れておけば表面はパリパリに乾いています。20コンテナは入るので、にんにくなども一緒に乾燥させようと思います。

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(玉ねぎの天日干し)

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(ライトをつけながら夜間に玉ねぎの回収)

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(簡易乾燥室の外観)

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(中の様子)

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(中の温度と湿度)

challenger

村田寿政

村田寿政(むらたとしまさ)
熊本県 南阿蘇村

1982年福島県生まれ。東京でグラフィックデザイナーをしていたが、震災を機に農業を志す。看護師の妻と二人で有機農業の学校で学び、南阿蘇の椛嶌農園で研修後、2016年に「ことぶき農園」を開く。将来は種まきから種取りまで楽しみながら学べる、畑の寺子屋を開くのが夢。

写真家の眼 村田 寿政

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