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2018.06.22

アブラムシ

梅雨入りしましたが、ジャガイモや、玉ネギの収穫が終わらずに焦っている、ことぶき農園です。

そんなことぶき農園ですが、今年はアブラムシに悩まされています。現在、ズッキーニ、オクラ、ナスに発生しているのを確認しました。昨年は、アブラムシの被害はほとんどなかったのですが、今年は多いです。土壌診断をして、施肥設計もしたのですが、どうやら前作の窒素分が想定よりも残っていた為に、部分的に窒素過多になってしまったようです(窒素過多によってアミノ酸が多くなった葉は、アブラムシの好物なのです)。

さて、どうしたものかと思っていたら、毎日少しずつテントウムシがやってくるようになりました。どうやら、畝間にまいていた燕麦にテントウムシがやってきて、卵を生んでいるようです。

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(ズッキーニに飛んできたテントウムシ)

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(燕麦に見つけた、テントウムシのさなぎ)

テントウムシはアブラムシの天敵で、アブラムシを食べて駆除してくれる益虫です。調べてみると、テントウムシが一日で食べるアブラムシは、幼虫で20匹、成虫で100匹ほどだそうです。(テントウムシには、アブラムシの他に、うどんこ病菌などを食べる菌食性の種類もいるようです。こちらも魅力的です。)ということで、最近は見つけたテントウムシの幼虫や、成虫をせっせとアブラムシがついた作物に引越しをしてもらっています。オクラ、ナスに関してはテントウムシを連れてきてから5日ぐらいでアブラムシが綺麗にいなくなっているようです。この調子で、しばらくは、テントウムシに頑張ってもらおうかなと思います。

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(引越しした瞬間から、アブラムシを捕食し始めるテントウムシの幼虫)

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村田寿政

村田寿政(むらたとしまさ)
熊本県 南阿蘇村

1982年福島県生まれ。東京でグラフィックデザイナーをしていたが、震災を機に農業を志す。看護師の妻と二人で有機農業の学校で学び、南阿蘇の椛嶌農園で研修後、2016年に「ことぶき農園」を開く。将来は種まきから種取りまで楽しみながら学べる、畑の寺子屋を開くのが夢。

写真家の眼 村田 寿政

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