2018.06.01
夏野菜の準備
5月に入り、ことぶき農園では春野菜の収穫や出荷と同時進行で、夏野菜の準備が進んでいます。昨年は、水不足や除草作業に悩まされた夏野菜でしたが、今年は潅水ができるようにマルチの下に潅水チューブを仕込みました。畝間も除草の手間を省くために、全て防草シートを敷いてみました。
(灌水チューブ)
(畝間に敷いた防草シート)
これで今年の夏野菜はバッチリかと思った矢先、その日の夜の強風で防草シートがほとんどめくれてしまいました。どうやらシートを押さえるピン留めの間隔が広すぎたようで、2m間隔から念を押して30cm間隔に変更しました。
この圃場はもともと高台にあるため風が非常に強い場所なのですが、想像以上に強烈でした。防風対策としてソルゴー(イネ科の緑肥)の種を、畑を囲むように蒔いてあったのですが、播種直後の大雨で種が流されたり、カラスに食べられたりで、発芽が揃わず、このままでは夏野菜の防風対策に間に合いそうにありません。すでに植えているナス、ミニトマトの揺さぶられ方をみていて不安になり(ミニトマトは折れてしまった株もありました)急遽、防風ネットを設置することにしました。
(強風に耐えるナス)
(防風ネットの設置)
今回は圃場の空きがなかったため、仕方なくこの場所で夏野菜をやることになりましたが、作物に合わせた圃場の選択(風、日当たり、水はけなど)もよく考えないといけないですね。
村田寿政(むらたとしまさ)
熊本県 南阿蘇村
1982年福島県生まれ。東京でグラフィックデザイナーをしていたが、震災を機に農業を志す。看護師の妻と二人で有機農業の学校で学び、南阿蘇の椛嶌農園で研修後、2016年に「ことぶき農園」を開く。将来は種まきから種取りまで楽しみながら学べる、畑の寺子屋を開くのが夢。