2018.05.05
草対策
4月に入ってから暑いくらいの陽気が続いていますが、南阿蘇村はまだ朝晩の気温は低く、
一日の気温差が20℃にもなる時があります。遅霜の心配はもうないとは思いますが、
温度を調節するためのトンネルの開け閉めにはとても気を使います。
畑では、気温が上昇するのと同時に、草が伸びてくる時期でもあります。
去年は、草取りにかなりの時間を費やした記憶があります。除草作業が追いつかず、草に負けて消えていった葉物もありました。今年は、しっかり草対策をしていこうということで、黒マルチを積極的に使用しています。春野菜の葉物に関しては直播をやめて、全て育苗してから黒マルチをはった畝に定植することにしました。今の所、直播はカブや大根だけです。育苗の手間はかかりますが、間引きや草取りの作業が大幅に減りました。
カボチャの畝間には、今年も燕麦(えんばく)をまきました。去年は、手でバラまいたため発芽が揃わなかったり、一緒にまいたクズ麦が枯れずに残り、それを餌として集まる雀の楽園に…。今回は、燕麦だけを播種機を使って均等になるようにまきました。種が余ったので、草対策と保湿効果を期待して、里芋の畝間にも同じようにまきました。
まだ小さいですが、発芽も揃って良い感じです。
(カボチャの畝間。緑色に並んで見えるのが、順調に生育している燕麦。)
(里芋の畝間)
村田寿政(むらたとしまさ)
熊本県 南阿蘇村
1982年福島県生まれ。東京でグラフィックデザイナーをしていたが、震災を機に農業を志す。看護師の妻と二人で有機農業の学校で学び、南阿蘇の椛嶌農園で研修後、2016年に「ことぶき農園」を開く。将来は種まきから種取りまで楽しみながら学べる、畑の寺子屋を開くのが夢。