2018.12.12
清富地区の多世代交流会
先日、僕が暮らす上富良野町清富地区で
多世代交流会という地域行事がありました。
囲碁ボールなど、老若男女いろんな世代が参加するレクリエーションをして
最後はみんなでお鍋を一緒に食べました。
(初体験の囲碁ボール。かなり盛り上がりました!)
(同日には清富神社のお祭りも行われました)
この多世代交流会は、僕が子供の頃はなかった行事で
僕が通っていた清富小学校の廃校がきっかけで始まりました。
清富は全戸農家の農村地域なのですが、
農業をするにはかなり条件が不利な地域です。
・標高が高く寒いため、雪解けが遅く積雪が早い
・山の麓のため天候が崩れやすい
・ほとんどの畑が傾斜地
・市街地から約20km離れている
そのため、30戸以上いた農家が次々と離農し、
今はたったの5戸しか残っていません。
僕が小学生の頃には全校生徒が多いときで10人、
少ないときは5人という状況だったため
僕が卒業して間もなく廃校となりました。
廃校する前は小学校の行事が地域行事となっていて
運動会や学芸会、入学式や卒業式まで
地域のみんなが参加していました。
廃校で減ってしまった地域住民の交流の場を作るために
多世代交流会を始めたそうです。
僕も多世代交流会に初めて参加してすごく楽しかったです。
でも、「それだけ清富から人がいなくなったんだな…」と
なんだか切ない気持ちにもなりました。
この地域で農業を続けることは、
この地域を残すこと。
そう思うと、日々の農作業にも身が入ります。
村上昭平(むらかみしょうへい)
北海道 上富良野町
1989年北海道生まれ。北海道大学経済学部卒業後、東京の外食企業やコンサルティング会社で働く。家業を継ぐと決めてから有機農業の学校に通い、2018年1月に家族が営む「農事組合法人一心生産組合」で就農。伯父、父、母、従兄や兄弟と共に大家族で働く。