2018.04.12
自然と人と、共に生きていく。
はじめまして。北海道上富良野町の村上昭平です。
僕の実家は町の開拓時代から約100年続く農家で、現在は「一心生産組合」という屋号で養豚と畑作(有機栽培・特別栽培)の複合農業をしています。
畑作では約50町歩(ha)の農地で、じゃがいも、人参、南瓜、大根、スイートコーンなどを栽培しています。
大学を卒業してから約5年間東京で働き、今年2月に就農しました。
朝から晩まで働いても儲からない両親を幼い頃から見て育った僕は、農家を継ぐ気はありませんでした。
しかし、親元を離れて生活するうちに、「このまま農業に背を向けたままでいいのだろうか…。」と自問自答する日々が増えていきました。
転機となったのは、「養豚はあと10年、自分の代で終わらせようと思う。」という父の言葉でした。
農家を継いで欲しいとはこれまで一度も口にしてこなかった、父からの最初で最後の願いのように聞こえて、農家を継ぐことを決めました。
僕が目指すのは、次の世代が自ら「やりたい!」と思える農業です。
環境負荷の少ない農法で自然を守り、持続させることももちろん大切だけれども、農業が一つの職業として稼げる仕事でなければ次の世代はやりたいとは思いません。
自然も、人も、未来に繋げられる農業をしていきたいです。
養豚も畑作も課題はまだまだ山積みですが、農家1年目を楽しみながら挑戦していきます。
よろしくお願いします!
村上昭平(むらかみしょうへい)
北海道 上富良野町
1989年北海道生まれ。北海道大学経済学部卒業後、東京の外食企業やコンサルティング会社で働く。家業を継ぐと決めてから有機農業の学校に通い、2018年1月に家族が営む「農事組合法人一心生産組合」で就農。伯父、父、母、従兄や兄弟と共に大家族で働く。