2020.12.25
冬至 〆 SHARE THE LOVE for JAPANに参加させてもらった振り返り
『春分』から始まったブログも今年の畑仕事も大雪とともに終了を迎えました。
春まで畑は雪の下。しばらく会えない土に思いを馳せながら、
今季の反省と来季に向けて具体的な目標をじっくり練っていきたいと思います。
一年間このプロジェクトに参加して沢山の収穫がありました。
■挑戦者ブログ
文章を書くということに苦手意識を持ち今まで離れてきていたので、このように自分の頭で考えていることを文章にすることは頭の中が整理されてやるべきことが明確になり、自分自身を客観的に見ることができました。
畑仕事は基本一人で行っているので人と関わることが少ないので緊張感が薄れやすく、いくらでも楽な方へ流れることが出来ます。自分に甘くなってしまうことが多々あるのでモチベーションが課題でしたが、ブログで公に目標や想いを書き発信することで『有言実行しないと!』と思い、向上心を持ち続けることが出来ましたし、同期の挑戦者さんのブログも刺激になりました。ブログは今回で終わってしまいますが、来年も自分自身の言葉で公に向けて語ることを続けていきたいと思います。
また多くの人と関わりながら自分の目標・目指す道に近い方とドンドン関わっていきたいと思います。農業分野に限らず切磋琢磨することの大切さを学ぶことが出来ました。
■自己PRツール
とても素敵なものを作っていただき感謝します。各方面に配布させてもらっています。
長い付き合いのある方に見ていただいた時、『こういうことだったんだ!』と腑に落ちたような反応をされたことが印象的でした。僕はブログ、妻はSNSで農園のことを発信していますが、第三者の目を通して文章や写真で語りかけて頂いたことでより感性に訴えかけるのだなと感じました。
自然、大地の美味しさ、美しさ、儚さを僕らは野菜を栽培し商品にして販売することで表現していますが、写真、文章、詩、料理、絵画などなどたくさんの表現方法があり沢山の方と関わりあえる可能性を感じると共に、自分自身のセンスや技を磨き、多くの方の感性に触れる野菜や商品づくりを目指していきたいです。
■交流会 勉強会 展示会など
たくさんの催しものを企画してくださったのですが、ほとんど参加することができませんでした。来年は是非関わらせていただき積極的に全国の仲間の方から学ばせていただきたいと思います。地域では僕みたいな農家は少数派で苦労・苦難することもありますが、全国に近い志をもつ方が集まるグループに仲間入りさせてもらったことは何より心強いことです。
先日ある方に、『1000年後残っている野菜は何だと思いますか?』と聞かれました。
その時は納得する答えが浮かびませんでした。なにが残っているか未来のことは分かりませんが、今生きている人が『他の人にも紹介したい』『来年も食べたい』と思ってくれるような関わるみなさんの生活の記憶や心に残る野菜づくりをすること、未来の人も栽培できる環境を残していくことを実践することが、未来に繋がると改めて思いました。自分ひとりの力は小さいですが、いろんな人と関わりながら共鳴・共振し渦が大きくなるように、今ここにある渦を育てていきたいと思います。
SHARE THE LOVE for JAPANを運営してくださっているみなさま、この一年間本当にありがとうございました。
ソヤ畦畑(うねはた) 森本悠己
facebook:@soya.unehata
instagram:SoyaUnehata
農園の日々はこちらをご覧下さい。
森本悠己(もりもとゆうき)
ソヤ畦畑(うねはた)
岐阜県 飛騨市
1985年岐阜県生まれ。東日本大震災を契機に生き方を考え直し、食の分野で故郷の資源を活かせる仕事に就こうと決意。「土地の個性」「土の力」を最大限に活かして素材を輝かせる自然栽培に活路を見出し、2017年4月「ソヤ畦畑(うねはた)」を開く。自家採種や固定種・在来作物の栽培を通じて、野生味あふれる美味しさ、美しさ、楽しさ、種や命の儚さを表現していきたいと語る。