2020.12.13
雪国の冬の農業 加工品作り
ブログを書いている今日は、二十四節気『大雪』。
例年でしたら、もう雪の下になっていてもおかしくない季節ですが、
やはり温暖化なのか、晴れ間も見られる陽気も感じられ
芽吹き始める桜の木もちらほら。
しなやかに自然の成り行きにあわせて働いていきたいです。
何度もこのブログでも書いてきましたが、
この地域では収穫期は6〜11月、そのうちピークは7・8・9月。
この3カ月がコケてしまうと経営的にとても厳しく、
さらに無農薬無肥料という更にリスクが高い栽培方法をしているので、
安定とは程遠いことをしていると改めて思います。
僕の地域で多品目のプロの農家はとても少ないです。
年間多品目栽培の出荷農家を目指すのであれば、
温暖で消費の多い都市部に近い土地で農業をするのが良いと感じます。
「どのような農業が自分にはできるのか?目指しているか?」
によって土地や栽培方法、品目は変わってくると思いますが
僕は生まれ育った土地で生きることを選択したので、
『土地でどう生きるか。どう残すか』がテーマ。
いままでは青果の出荷に重きを置いていたので収穫期しか仕事を作ることが出来ず、
冬場はアルバイトや出稼ぎなどしていました。
青果はどうしても季節商品(限定商品)になるので途切れてしまうので、
年間常に販売することの出来る商品(加工品)を作ることが課題でした。
元々、大豆(豆)を多く作りたいという思いが強く、
今年は、豆を使ったパウンドケーキの製造販売にチャレンジします!
なんとか年間を通して、農園、飛騨を感じていただける商品を
作っていけるよう試行錯誤してきます!
(左から、飛騨市伝承作物「白たまご豆」、黒大豆、青大豆。全て自家採種しています)
(実は、高校卒業後はパティシエを目指し専門学校へ行きました。挫折もありましたが、このような形に活かされました。喜んでいただけるとよいのですが!)
(前々回のブログで紹介した「つるむらさき」の果実を使ったインクで作った掛け紙)
(マルシェバックに入れたプレゼントギフトも作ります)
ソヤ畦畑(うねはた) 森本悠己
facebook:@soya.unehata
instagram:SoyaUnehata
農園の日々はこちらをご覧下さい。
森本悠己(もりもとゆうき)
ソヤ畦畑(うねはた)
岐阜県 飛騨市
1985年岐阜県生まれ。東日本大震災を契機に生き方を考え直し、食の分野で故郷の資源を活かせる仕事に就こうと決意。「土地の個性」「土の力」を最大限に活かして素材を輝かせる自然栽培に活路を見出し、2017年4月「ソヤ畦畑(うねはた)」を開く。自家採種や固定種・在来作物の栽培を通じて、野生味あふれる美味しさ、美しさ、楽しさ、種や命の儚さを表現していきたいと語る。