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2020.11.01

雪国の農業と冬の仕事

暦の上では霜降を越え いよいよ遠くに見える日本アルプスの山々は白くなり
畑の周りは紅葉が盛りを迎えています。冬が近づいていると実感します。

いよいよ青果の出荷は終わりが見えてきています。
6・7月から実りを与えてくれていた果菜類たちも種を残し体は役目を終えはじめました。
夏盛りの忙しさの疲れもあってか 枯れ行く野菜たちを眺めながら
心も体もしっとりと哀愁感のある 心境です。
本当に雪国の農業は収穫期が短い。
僕は多品目の栽培とはいえ 主に7〜10月収穫の果菜類を中心に
他は葉物や根菜 ハーブなどを 組み合わせて栽培していますが
青果の収穫出荷期間は6〜11月 それ以降は保存可能な豆・米・芋などになります。

ここ最近は雪も少ないですが、11月末〜3月下旬は畑が雪の下になってしまうので栽培が出来ない環境です。
例年冬はアルバイトや前職の繫がりで静岡県の方へ出稼ぎにも行き仕事をしていましたが、
今年は保存している米や豆 芋を活用し菓子製造や軽食を提供することを挑戦しようと計画中です。

夏だけでなく一年を通して農業で安定した収入を得ることができるように 
美味しい野菜を少しでも多く作るという漠然とした目標ではなく
出荷する野菜 加工する野菜 保存する野菜などなど それぞれの目的に応じた 
商品作りを突き詰めていくように具体性のある計画を来年に向け選定していきたいと思います。

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(じゃがいもは「メークイン」を保存用に多く作付け 毎年12月から大寒に向けて急激に甘みが増し、保存性も良いのでフライドポテトにして販売したいと考えています)

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(白たまご豆 飛騨市伝承作物 古くから祝いのハレの日に甘煮にして食されていたといわれておりホクホクと甘みがあり 栗のよう。この豆を使ったパウンドケーキを販売できるようこれから開発していきます!)


ソヤ畦畑(うねはた) 森本悠己
facebook:@soya.unehata
instagram:SoyaUnehata
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森本悠己

森本悠己(もりもとゆうき)
ソヤ畦畑(うねはた)
岐阜県 飛騨市

1985年岐阜県生まれ。東日本大震災を契機に生き方を考え直し、食の分野で故郷の資源を活かせる仕事に就こうと決意。「土地の個性」「土の力」を最大限に活かして素材を輝かせる自然栽培に活路を見出し、2017年4月「ソヤ畦畑(うねはた)」を開く。自家採種や固定種・在来作物の栽培を通じて、野生味あふれる美味しさ、美しさ、楽しさ、種や命の儚さを表現していきたいと語る。

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