2020.09.20
今年のチャレンジ 進歩状況報告 3.母親の喫茶店と規格外の野菜を活かした農園ランチと野菜の販売
前々回、前回に引き続き、今年挑戦すると決めた3つのチャレンジの進歩状況を報告します。
1.美味しい野菜を育て無駄なくお届けする
2.山を活かしたクロモジの芳香蒸留水の製造販売
3.母親の喫茶店と規格外の野菜を活かした農園ランチと野菜の販売
今回は、「3.母親の喫茶店と規格外の野菜を活かした農園ランチと野菜の販売」についてです。
農家を志した時から、母親が営む喫茶店で、自分が育てた野菜を活かした料理を提供したい!という強い思いがありました。ですが、いざ独立すると農繁期は収穫、出荷に追われ夫婦2人ではそんな時間はなく、年に1回イベント的に行えるか行えないかという状態でした。
それが今年に入り農園の思いに共鳴してくれる新しい仲間のミサちゃんが「earth.to_table」という名前で週に1日限定で農園の野菜と畑の周りの野草などの植物を使ったランチの提供を始めてくれています。農園の野菜を美味しく召し上がっていただくというのももちろんですが、彼女は長らくオランダのアムステルダムで食糧廃棄問題に関わるプロジェクトに参加しており、市場やスーパーマーケットで溢れてしまう素材を保存食や美味しい料理に活かして提供する活動を行っていた経験もあり、基本的には農園で出る規格外品(傷物や形が悪かったりサイズが大きすぎるものなど)を調理してくれています。
そもそも規格というのは、流通に乗せ生産者とお客さんが直接顔を合わせて提供できないときに必要になってくるものであって、直接顔と顔を合わせて販売する際には必要がないと考えています。ミサちゃんは料理で野菜の食べ方や良さを表現してくれて、僕らは食べてもらった野菜を販売しながら野菜の説明やなぜこの野菜を育てているかお伝えしながら食事を楽しんでいただければと思っています。
まだまだ始まったばかりですが、ミサちゃんが手伝ってくれてまた野菜の表現方法に広がりができ、野菜を知ってもらい食べてもらう機会は増えてきました。
ひとつひとつひとりひとりと繋がりあって少しずつ輪を広げていけるようチーム一丸となって進んでいきたいと思います。
(お店で一休みする僕ら夫婦(左)とミサちゃん(右))
(巾着なすや鈴ピーマン、真黒なす、オクラ、ししとう、人参、ハーブなど、農園の野菜や野生の植物を使った一皿)
ソヤ畦畑(うねはた) 森本悠己
facebook:@soya.unehata
instagram:SoyaUnehata
農園の日々はこちらをご覧下さい。
森本悠己(もりもとゆうき)
ソヤ畦畑(うねはた)
岐阜県 飛騨市
1985年岐阜県生まれ。東日本大震災を契機に生き方を考え直し、食の分野で故郷の資源を活かせる仕事に就こうと決意。「土地の個性」「土の力」を最大限に活かして素材を輝かせる自然栽培に活路を見出し、2017年4月「ソヤ畦畑(うねはた)」を開く。自家採種や固定種・在来作物の栽培を通じて、野生味あふれる美味しさ、美しさ、楽しさ、種や命の儚さを表現していきたいと語る。