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2020.05.29

クロモジの芳香蒸留水 開発スタート!

野山の植物を使ったエッセンシャルウォーター(芳香蒸留水)の試作を始めました。
先日、地区の長老の後について畑の裏山に入り、クロモジの採取の仕方を教えていただきました。

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(御年95歳 地区の長老と山の中へ。長老曰く 『木の表情を見て歩くとクロモジはすぐ見つかる。』 スイスイと山を登って行かれる姿はカッコいい。4月上旬)

クロモジ(黒文字)とは・・・
クスノキ科の落葉低木で、日本では昔から高級爪楊枝として使われてきました。
主成分のリナロールは抗菌・抗不安・鎮静効果があると言われ、枝をぽきっと折ると甘く爽やかなとてもいい香りがします。

最近では『日本の和ハーブ』として、その香りや成分を活かしたアロマ商品なども注目を集めています。飛騨の日常では、山で歩き疲れた時にクロモジを探してその香りでリフレッシュしたり、枝や葉を煮出しお茶として飲んだり、お風呂に入れたりと、楽しまれてきたそうです。

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(クロモジの花 透き通る美しさ。甘く蜜柑の様な香り。5月上旬)

普段は畑の中にいますが、近くの森に一歩踏み込むと、キラキラした自然のエネルギーが満ち溢れていることを感じます。
人の手を介することもなく、肥料も農薬もなく、絶妙なバランスで循環しています。

このような森の植物の姿から学び、栽培に生かせることはたくさんあるはずです。
山と森に囲まれた飛騨地方ならではの畑の巡りを活かした野菜作り、商品作りをしていくことにチャレンジしていきたいと思います。



現在、このクロモジの芳香蒸留水を試作しています。
商品化した際は、野菜とともに飛騨畦畑の大自然を感じていただきたいです。

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(蒸留器を使って試験蒸留)


ソヤ畦畑(うねはた) 森本悠己
facebook:@soya.unehata
instagram:SoyaUnehata
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森本悠己

森本悠己(もりもとゆうき)
ソヤ畦畑(うねはた)
岐阜県 飛騨市

1985年岐阜県生まれ。東日本大震災を契機に生き方を考え直し、食の分野で故郷の資源を活かせる仕事に就こうと決意。「土地の個性」「土の力」を最大限に活かして素材を輝かせる自然栽培に活路を見出し、2017年4月「ソヤ畦畑(うねはた)」を開く。自家採種や固定種・在来作物の栽培を通じて、野生味あふれる美味しさ、美しさ、楽しさ、種や命の儚さを表現していきたいと語る。

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