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2020.05.15

土地の力 種の力を発揮するために。

4月の寒さの中、ゆっくりゆっくり時間をかけて芽を出し始めた小さな苗たちも ここ数日の暑さで日に日に ぐんぐんと大きく成長しています。

前回のブログに掲載した発根した種の写真と同じ自家採種の『真黒なす』
本葉が出てきました。いよいよ鉢上げ!

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こちらの定植時期(霜の心配がなくなる時期)は、5月下旬から6月上旬。
その間、苗づくりと並行して畑に苗を植える準備を進めていきます。

一般的には、春先や秋に土壌分析をし、育てる作物に適した成分になるように資材(肥料分やミネラル、土壌改良剤など)を畑に投入しますが、僕の農園では、畑の中で育った作物の残渣や草などを積み上げ2~3年経過し分解され細かくなったものを苗を育てる土に使うのみで、外から肥料等の資材を畑に持ち込むことはしていません。それは前回のブログに書いたように『自家採種』することで、その種が肥料に頼ることなく強く育つように、土地に馴染ませる為でもあります。
外からの資材に頼らなくても土地の環境を知り土地の環境を生かして育つ野菜こそ 
種の個性と土地の味を持つ野菜なのではないかなと思い、日々精進していきます。

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↑『ハコベ』 ハコベが生い茂っている畑は大抵の野菜が育つ条件が整っていると言われています。(=地力が高い!)
僕が借りている畑は大小合わせて17ヵ所ありますが、今年ハコベが茂っているのは4ヵ所のみ。そこにナス類や、ピーマン類など地力が必要な作物を植え付ける予定です。

ソヤ畦畑(うねはた) 森本悠己
facebook:@soya.unehata
instagram:SoyaUnehata
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森本悠己

森本悠己(もりもとゆうき)
ソヤ畦畑(うねはた)
岐阜県 飛騨市

1985年岐阜県生まれ。東日本大震災を契機に生き方を考え直し、食の分野で故郷の資源を活かせる仕事に就こうと決意。「土地の個性」「土の力」を最大限に活かして素材を輝かせる自然栽培に活路を見出し、2017年4月「ソヤ畦畑(うねはた)」を開く。自家採種や固定種・在来作物の栽培を通じて、野生味あふれる美味しさ、美しさ、楽しさ、種や命の儚さを表現していきたいと語る。

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