2015.11.18
11月の大仕事
長野市は朝の畑に霜が降り、大分寒くなってきました。
多品目栽培は年中忙しいのですが、11月は特に大仕事が2つあります。
「玉ねぎ苗の定植」と「長芋の収穫」。
玉ねぎは、9月中旬に畑に種まきをして、約1か月半かけて苗をつくります。
そして11月上旬に成長した苗を定植。1万本の苗を1本1本手で植えていきます。
その苗が成長し、収穫できるようになるのは来年の6月以降と長期間かかります。
玉ねぎの定植が終わったら、次は長芋の収穫。
長芋は、3月に収穫した長芋を種芋に、5月上旬に種芋を畑に植えます。
その種芋から再び長芋になるのが11月中旬。
年内に半分の量を収穫、年明け3月に残りを収穫します。
長芋は地中1m以上の深さまで成長していますので、
スコップで掘ると1本30分くらいかかります(昨年度実績)。
今年は500株植えたので、こちらは、まず重機(バックホー)で側面を掘り起こし、
折れやすいのでスコップで慎重に芋の周りの土を落としていき、収穫していきます。
それぞれ、植えてしまえば苦労ではないのですが、
栽培期間が長いため、植えた後の草取りが結構大変です。
何もしなければあっという間に草に負けてしまいます。
この2大仕事以外にも春用のキャベツ苗の定植もあり、忙しい日々は続きます。
さらに今年は、この時期に3棟目のビニールハウス建設という仕事も重なります。
ハウス建設もコスト削減のため材料のみ購入し、自分で建てます。
よく長野は寒いから冬の農作業はないと思われがちですが、実は、忙しいんです!
来年おいしい玉ねぎがまた食べられるように、
春に植えた長芋がようやく食べられるように、11月もせっせと農作業です。
「野菜」も「人」も笑顔に!
宮﨑康介(みやざきこうすけ)
長野県 長野市
「食べる・知る・触れる」農業に挑戦中。飲食業界にて勤務後、「農」と「食」で人を笑顔にするべく、昨年就農。1975年生まれ神奈川県出身。