2015.07.10
自然との闘い
あっという間に7月となりました。今年の梅雨は梅雨らしく、しっかりと雨が降りました。
そのおかげで、野菜たちもそのほかの草たちもすくすくと成長しています。
この時期の草の成長は特に早く、草を刈り取ってから1週間程度で復活します。
適度な草があると、土の温度と湿度が適当な状態に保たれます。
また、土の微生物たちは日の光にはあまり強くないので、
まったく草がない丸裸な畑だと微生物たちが生き生きとしません。
そうかと言って、草が多すぎると野菜に日が当たらなかったり、
野菜たちが窮屈がって元気に成長していきません。
だから、適度な草を保つことがいいのだと思っています。
しかし現実はそううまくいかず、草の成長のスピードに私の草取りが追い付かず。
しばらく様子を見ていなかったレッドキャベツのトンネルを草が突き破っていたので、
トンネルを開けてみると、草がトンネルのカタチにきれいに育っていました(笑)。
そしてその草を取り除くと、いじけたレッドキャベツたちが・・・。
成長できずに枯れてしまったり、成長が止まっている者たちがたくさんいました。
完全に私の管理ミスです。本当に申し訳ない。
またカボチャの畝間に、カボチャの実が汚くならないように藁を敷くつもりが、
時間がなく後回しにしていたら、畝間が草とカボチャの蔓でふさがっていて、
逆に藁敷きの作業が非常に手間になってしまうということもありました。
こんな状況が畑のあちらこちらで発生している状況で、正直途方にくれます。
もう少し草たちが小さい時に早めの対応をしていれば、
ここまで草に悩まされることもなかったのだと思います。
わかってはいるけど体は一つ。全部を確実に実行するのは難しそう。
優先順位を考えて、やることとやらないことを決めていくことしか、
今の私にはできませんが、失敗を次の成長に活かして、
一歩ずつ立派な百姓になりたいと思う今日この頃です。
そんな状況でも野菜たちは力強く、多少環境が悪くても頑張って成長しようとしています。
その姿を見て感動し、学ばせていただく毎日です。
「野菜」も「人」も笑顔に!
宮﨑康介(みやざきこうすけ)
長野県 長野市
「食べる・知る・触れる」農業に挑戦中。飲食業界にて勤務後、「農」と「食」で人を笑顔にするべく、昨年就農。1975年生まれ神奈川県出身。