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2015.04.24

「野菜」も「人」も笑顔にしたい

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2013年3月に東京に本社がある飲食関連企業を卒業し、
Iターンして2014年4月より長野県長野市松代町にて就農しました、
宮﨑康介と申します。

出身は神奈川県横浜市で、農家とは無縁の都会育ちです。
小さな頃からスポーツが好きで、青春時代は部活動に明け暮れる日々でした。

元々面倒見の良い性格のようで、後輩の育成や友人の悩みに関わる中で、
漠然と興味を持つようになった教育や心理学を学べる大学へ進学しました。
学生時代は学業よりもまず食べることに必死で、
複数のアルバイトを掛け持ち、一人暮らしだったので食事は自炊と外食。
そのことがきっかけで、おいしい食べ物に対する興味が強くなりました。

また、いち早く社会の厳しさを経験したことで、
「何のために働くか」「どんな生き方が幸せなのか」ということを
真剣に考えるようになり、人の成長や笑顔に関われる仕事がしたいと思いました。

飲食業は「食べる場」を提供する仕事ですが、
「食べる場」は、おいしい料理と快適な空間があって
初めて幸せなひとときを提供できます。
だからおいしい料理と清潔な店舗と気持ちの良い接客が必要ですが、
この3つの要素を併せ持った飲食店があまりにも少ないことに憤りを感じ、
安心して食事が楽しめるお店をつくりたいと思い飲食業を選びました。

そんな思いで社会人として働く中で、当然「食」への関心はさらに高まり、
また学生時代に出会った彼女(現在の妻)の実家が兼業農業だったことや、
仕事で北海道の農家さんと関わる機会があり、
「食」だけではなく「農」にも強い関心を持つようになりました。

その後東日本大震災をきっかけに、もっと悔いのない人生を送りたいと考え、
「農と食を通じて人を笑顔にする」ことを理念とし、
農業を自分の「仕事=人生」そのものにすべく、
就農することを決意しました。

農業で生計を立てるのは難しい、
特に非農家である自分が一人で農業をやるなんて無謀だと周囲の方に反対されました。
しかし今までの人生経験を生かした、
自分らしい農業のカタチがあるのではないかと思い、
具体的な就農イメージを模索し、退職後1年間で農業の基本的な知識と技術を習得し、
2014年に新規就農しました。

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農業には様々な可能性があると思います。
おいしくて安心して食べられる野菜づくりはもちろんのこと、
野菜づくりのプロセスの中に、人として大切な気づきがたくさんあります。

ですから、できるだけ野菜たちが生き生きと笑顔で育つように、
自然と共存した農業を目標とし、地域にある資源をできるだけ活かした、
自然栽培に近い有機農業を実践しています。
そして単に生産物を販売することを目的とせず、
野菜たちが育つプロセスを大切にしながら、
人と野菜を結ぶ活動として百姓をしていきたいと思います。

野菜づくりのコンセプトは、
「自分が食べたいと思うもの、子どもたち、家族、友人に、
安心して食べられるものを自らの手でつくる」こと。
当農園のミッションは、
「農と食を通じて笑顔あふれる社会の循環をつくる」ことです。

そうはいってもまだまだ未熟者で、試行錯誤の連続ですが、
興味・関心を持っていただければ嬉しいです。
日々勉強、日々成長していきますので、応援よろしくお願いします。

その他の挑戦者

  • 今村直美・細渕有里
  • 大野收一郎
  • 佐藤友明
  • 千葉治
  • STL編集部

challenger

宮﨑康介

「野菜」も「人」も笑顔に!
宮﨑康介(みやざきこうすけ)
長野県 長野市

「食べる・知る・触れる」農業に挑戦中。飲食業界にて勤務後、「農」と「食」で人を笑顔にするべく、昨年就農。1975年生まれ神奈川県出身。

写真家の眼 宮﨑康介

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