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2014.08.08

小糸在来®の縁で

いろんな方から、「なんで農業やろうと思ったの?」と、ものすごくよく聞かれます。
理由はいくつかあるのですが、ひとつの大きなきっかけは小糸在来®でした。


小糸在来®とは大豆の品種名です。
私の住んでいる、小糸地域の在来種という意味。
この大豆を、たまたま東京に居た頃に食べる機会があったのです。5年前でした。
有機農業の入門講座だったのですが、講座のあとの懇親会で、小糸在来®の豆ごはんが振る舞われました。

皆さん、大豆の味なんて知ってますか?
大豆どころか、豆自体に味があるなんて、それまで全く考えたこともありませんでした。

見た目は非常に地味なその料理のなかの、大豆の豊かな優しい風味と甘み、深い香りに感激。
その日から小糸在来®を追いました。

小糸地域の直売所を訪ね、納豆や豆腐など小糸在来®の加工品を買いあさり、
またタネ(=生の大豆)も入手しました。
枝豆としても絶品で、すぐにその年のオーナー制度に申し込みました。
写真は収穫のときの様子。
恥ずかしながら、大豆の未熟果が枝豆だということも初めて知りました。

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そして買ってくるだけでは飽き足らずに、ついに自宅のベランダでプランター栽培まで。

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こんなきっかけからどんどん土に近づき、小糸在来®の栽培農家さんのところで研修をはじめ、ついには小糸地域に移住就農までしてしまい、今に至ります。
こうして振り返ると我ながら感無量ですね。

しかしこの小糸在来®も、20年ほど前までは作り手が激減、絶滅に近い状態にまで追い込まれていたそうです。
その状態から、この大豆の良さに気づいたごく一部の県の職員の方や農家の尽力により、完全に復活。今やオーナー制度は毎年2000区画を数える一大イベントに成長しました。

そんなに縁の深い小糸在来®、もちろん今年も種まきしました。
愛情が伝わって、いい感じに発芽しています。

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晩生(おくて)の品種ですので、7月に播いて枝豆で食べられるのが10月中旬です。
12月頭には大豆として収穫できます。

とにかく良さを是非知って頂きたいので、今年は収穫会を計画しています。
細かくは未定ですが、いちばん美味しく食べられる時期・10月19日(日)を予定。
収穫した枝豆をその場でゆがいて食べます。
スーパーで買うとすぐ500円とかになる枝豆も、畑に来ていただければお腹いっぱい召し上がれますよ。
詳細は追ってお知らせ致します。お待ちしています!

challenger

宮本雅之

Mr.ストイック
宮本雅之(みやもとまさゆき)
千葉県 君津市

1976年兵庫県姫路市生まれ。
大学卒業後、IT系企業、不動産会社にて勤務。林農園(千葉県佐倉市)での一年半の研修を経て、2011年に就農。

宮本農業 http://seedsaving.jp/

写真家の眼 宮本雅之

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