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2014.04.23

じっくり

こんにちは。千葉県君津市の宮本です。
すっかり暖かくなり、近所の田んぼでは代(しろ)かきが始まりました。
水が張られた田んぼで鳴いている、カエルの声を聞きながら文章を書いています。

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さて第一回は有機農業を始めたきっかけについて書かせて頂きました。
今回は、どのように作り、販売しているのかお伝えします。

前回、美味しい野菜を作るためには品種が一番大事だと書かせて頂きました。
しかし良い品種でも作り方によっては美味しくできないこともあります。
これまでの試行錯誤の結果、実感として大事だと思ったポイントが以下です。

・旬に忠実
・厳しい環境
・ゆっくり育てる

農業の勉強を始めた当初は、恥ずかしながら野菜の旬を全く知りませんでした。
夏はキュウリ・ナスなどの果菜類。
冬はダイコン・ニンジンなどの根菜類、ホウレンソウ・コマツナなどの葉物。
旬に作るほうが、虫や病気にも強く、美味しく育ちます。

そして、ある程度厳しい環境で育つと味が乗りやすいのです。
冬の厳しい寒さが甘みを醸成したり、
乾燥した気候で、水分を求めて根の張りが良くなったり。
とはいえストレスが強すぎると、傷んだりスジばったりしてしまうのですが。

それと、じっくり育てることも重要です。
即効性の肥料を強く効かせると早く大きくなりますが、時間に比例して味は薄くなりがちです。
対して有機肥料は微生物に分解されてから吸収されるので、効き目が遅いものが多いのですが、結果としてじっくり美味しく育ってくれるのだと思います。


肥料は、植物性の胡麻の油かすをメインに、動物性の鶏糞や牛糞たい肥を使っています。
動物性の肥料については、原料となるエサ・飼料の安全性についての懸念は心得ていますが、地域での資源循環の観点から、少しのリスクならば活用するべきではという思いもあります。

ただ、こうしてこだわりを強くするほど生産効率は悪くなっていきます。
農薬を使わないので虫食いや変形が出てしまうため、通常の流通には乗せられません。
そのため、宅配による直接販売が殆どです。
そういった事情を理解し、適切な価格で買って頂けるお客様に支えられています。

まだまだお客様は少ないのですが、最近は様々なご縁に恵まれ、個人のお客様だけでなく、飲食店でも使って頂いています。


今年は野菜としての販路を増やす一方、にんじんや大豆の加工品にも挑戦します。
TRUCK STOREをはじめ、イベントへの出店も、去年より大幅に増えそうです。

具体的に決まりましたらお知らせします。是非お越しください!

challenger

宮本雅之

Mr.ストイック
宮本雅之(みやもとまさゆき)
千葉県 君津市

1976年兵庫県姫路市生まれ。
大学卒業後、IT系企業、不動産会社にて勤務。林農園(千葉県佐倉市)での一年半の研修を経て、2011年に就農。

宮本農業 http://seedsaving.jp/

写真家の眼 宮本雅之

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