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2021.11.13

冬のメイン作物、生落花生出荷

11月に突入。玉ねぎ定植と並行して、生落花生の出荷が終盤を迎えつつあります。
私が初めて生落花生と出会ったのは、前職の八百屋で入荷した時でした。落花生といえば、干し落花生のイメージしかなかった当時の私は、生落花生の衝撃的な美味しさに驚いて、いつか自分で栽培したいなぁと思っていたんです。

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(お化けの様な落花生収穫の様子。生落花生は堀りたてを出荷しています)

年間の作付計画で冬作のメインを考えた時に、真っ先に嗜好性の高い生落花生が思い浮かびました。生落花生は、塩茹でしたりフライパンで焼くなどシンプルな調理で、栗のようなホクホクした食感とほんのりとした甘みが楽しめるので、一度食べるとリピート買いする人が多いのも特徴です。また、掘って収穫する野菜なので、収穫体験イベントとして集客を見込めるポテンシャルがあり、毎秋、人気のイベントになっています。
収穫も収穫後の選別も手作業でなかなか大変ですが、季節がくると「農家から直接購入したい!」と思ってもらえる作物なので、直売がメインです。個包装出荷の手間も省ける上に、高単価な直売価格で取引できるのは、農家としてもとても有難いですね。

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(毎年無肥料栽培しています。大粒でほんのり甘い品種【おおまさり】)

この落花生出荷と並行して、玉ねぎ定植も真っ只中!
もう一日があっという間に終わってしまいます。そして、この忙しい時期に、一番広い面積で玉ねぎを定植している圃場の畔を猪の集団にズタボロにされました。元々モグラが通った穴に水が入り、排水性の悪い圃場だったところを丁度良い遊び場にされてしまったようです。マルチには足跡が何個も付けられましたが、今のところ苗は無事。猪は一度入ると同じように侵入を繰り返すので、今年この圃場はかなり心配です…。

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(排水性の悪い畑は畝間もぐずぐずなので、もみ殻を大量に撒いて定植作業)

今年一番初めに種まきした9月1日の玉ねぎ苗(第11回目のブログ参照)は、無事に活着しシャキッと根を張ってくれました。良い苗が出来た分、定植作業も適期に行いたいところですが、出荷や圃場作り、イレギュラーな猪対策などで毎回定植が遅れがちです。私と夫の2人だけの労働力でどれだけ動けるのか、毎度トライアンドエラーを繰り返しています。
来春の見通しでは、玉ねぎは今年の出荷量の1.5倍以上にする見込みなので、出荷シーズンの1~5月だけ人を雇おうか検討中。とにかく、これ以上、猪被害が増えないことを祈ります。

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(狭い苗床から広い圃場へ。1月から立派な葉玉ねぎとして出荷出来ますように!)


島ノ環ファーム
FB @shimanowa.awajishima
Instagram @shimanowa.farm
農園ブログ https://shimanowa-farm.com

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三崎咲

三崎咲(みさきさき)
島ノ環ファーム
兵庫県 洲本市

1988年東京都生まれ。農大卒業後、スイスの農家⺠宿で働き、有畜複合農業を学ぶ。淡路島へ移住後、2018年7月、夫と共に「島ノ環ファーム」を開き、念願の就農を果たす。「平飼いたまご」の養鶏と、その鶏糞や地域の竹や落ち葉といった資材を活用した無農薬・露地野菜を生産。島の名産でもある玉ねぎをメインとして15品目ほどを栽培し、「小さく地域で循環する有畜複合農業」を目指す。

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