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2020.11.29

畑の土の変移。感覚で感じ、思うこと。

平野部にも紅葉が降りてきてすっかり冬が近づいてきたと思ったら最高気温が27°Cとか…

おかげさまでこぼれ種から発芽したエンバクも年内に出穂してしまいました。笑

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〈穂が出たエンバク。草丈60センチくらい〉

冬枯れしてしまったら刈り込んで土に鋤き込もうと思います。(分解スピード遅いだろうなぁ)

さて、今年の夏野菜に使用した圃場は1年前から緑肥を育て(ソルゴー→エンバク)土に還元するといった準備をしてきた畑でした。

今年新たに土づくりを始めている圃場の土と作業内容で言えばちょうど1年のタイムラグがあるので、現在の土の状態を忘備録もかねて比較検討してみたいと思います。

どちらも元田んぼで除草剤の使用歴はなく、これまでの施肥の条件などは同じです。たかだか1年の違いと思っていたら意外にも違いが表れていると感じました。

基本的に粘土質であることは大差はないですが、土の中に含まれる有機物の量に差があり、去年から準備してきた畑の方がより土の粒子が細かく適度な隙間を維持した構造になってきていると思います。

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〈去年から準備してきた圃場の土〉

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〈今年初めてエンバクを蒔いた圃場〉

また、この辺りの田んぼの土は自分の中のイメージではグレーっぽい色がほとんどだと感じているのですが、有機物を含むとほんの少し赤みが入る土の色になる感覚があり、去年からの畑の土は今まさに赤みのあるグレー色になりつつあります。(写真では色合いが少しわかりづらいですね)

とはいえ土の状態はまだまだで、夏野菜では病気こそ出なかったものの虫害は少なからずあったので、今後とも土づくりと種採り用の株の選定・採種の両輪は欠かせない仕事になると感じています。


ドとソとミ 松﨑
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松﨑悠生

松﨑悠生(まつざきゆうき)
ドとソとミ
愛媛県 松山市

1980年愛媛県生まれ。グラフィックデザイナーとして活動していたが、松山の地で先祖代々受け継がれてきた農地を自分の代で絶やすことなく継承したいと考え就農を決意。有機農業生産法人に勤務後、農業の理解を深めるべく日本各地を来訪。2020年4月に独立就農し「ドとソとミ」を開く。安心できる地元の資材を用いた無農薬・無化学肥料の循環型有機農法で育てた旬の野菜を旬の時期に届けたいと意気込む。

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