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2020.11.02

農家の本棚紹介。違う角度から考える。

前回のブログで予告したとおり、今回のブログでは農家の本棚(蔵書の一部)をご紹介したいと思います。

過去にグラフィックデザインを生業にしていた影響でデザイン書をよく買い漁っていたのですが、いつからか本の装釘や造本、紙自体に惹かれ始めこれまでにさまざまな書籍をコレクションしてきました。

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〈蔵書のテキトーセレクション〉

今回あらためて蔵書の整理をしていると今に繋がるような本が数多く出てきたので(以前から深層心理の中で農や食に興味があったんですね)、ここでいくつかご紹介したいと思います。農家目線でないところから農業を見ることも大切なんだなとあらためて思いました。

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「茄子」(黒田硫黄)
マンガ好きで茄子好きならこの一冊。作中に茄子のアサディジョ漬けが出てくるのですが久々に見返して美味しそうだと思ったので来年は是非作ってやろうと思います!

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「やがて秋茄子へと到る」(堂園昌彦)
造本・装丁が美しいのとタイトルに惹かれて購入した記憶があります。全てが美しい本です。

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「土佐の味 ふるさとの台所」
高知県の郷土料理がまとめられた一冊。地元に伝わる料理=昔から作られている(使われている)伝統的な食材が存在するということだと思うので、こういった本が47都道府県すべてに記録として身近に存在すれば面白いのになと思います。

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「柳宗民の雑草ノオト」(柳宗民)
畑に生えている草を調べるのに役に立っている一冊。草の知識を織り交ぜた筆者の随筆集のような構成になっているので読み物としても面白い一冊です。

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筆者が料理人の本たち
生産者がいて料理する人がいて食べる人がいる。料理人や食べることを仕事にしている人の話や文章には、生産者目線ではなかなか気付かないことが沢山あります。食や暮らしで繋がりのある他業種の方とのコミュニケーションは大切だとあらためて感じます。

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今読んでいる本など
『発酵』や『土の中のこと』は一番気になること・勉強したいことなのでそういったテーマの本を最近は好んで読んでいます。

本棚を見返してみるとまだまだ面白くて紹介したい本もあるのですが本屋さんではないのでここまでにします。笑

まだ先の話にはなりますが、いずれ色々な職種(食や暮らしに関わる)の人が交わることのできるコミュニケーションスペースを設けたいと思っているので、その場所の本棚に今回紹介した本が並ぶ日がくるようにまずは農家(生産者)としての経験を積んで日々実践と勉強をしていきたいと思います!


ドとソとミ 松﨑
instagram:do_to_so_to_mi

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松﨑悠生

松﨑悠生(まつざきゆうき)
ドとソとミ
愛媛県 松山市

1980年愛媛県生まれ。グラフィックデザイナーとして活動していたが、松山の地で先祖代々受け継がれてきた農地を自分の代で絶やすことなく継承したいと考え就農を決意。有機農業生産法人に勤務後、農業の理解を深めるべく日本各地を来訪。2020年4月に独立就農し「ドとソとミ」を開く。安心できる地元の資材を用いた無農薬・無化学肥料の循環型有機農法で育てた旬の野菜を旬の時期に届けたいと意気込む。

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