2020.10.05
はじめての自家採種に挑戦。
すっかり季節は秋になりました。季節の変わり目、風邪などひかぬよう体調管理には気をつけていきたいところです。
夏の間頑張って実り続けてくれていた果菜類もナスをのぞいてそろそろ終わりが見えてきたので、片付け作業と自家採種の作業を行いました。
野菜の種は、種を採り続けていくことで、その土地の風土を記憶し、年々その土地に合った野菜に育つようになると言われています。
地域の伝統的な野菜も、F1品種の種が台頭するまでは、農家ごとに種を採り続け繋いできたことでその野菜がその土地に合った伝統野菜になっていったんだろうと想像します。
就農前にある農家さんが週末だけ営まれているレストランに行った際、その地域でのみ栽培されている在来品種の葉物野菜を食べたことがあるのですが、その野菜が凄く美味しく、またその野菜に対するこだわりやストーリーを聞かせていただいたことがありました。
自分が住まい生きて行く土地で昔から繋がれてきた野菜が存在し、その時代時代の農家さんが繋いできたものを自分も就農する土地で受け継いでいければとそのとき強く思いました。
今回行った自家採種は、地域の伝統野菜というわけではないのですが、今年栽培した固定種のウリ科とナス科の種採りです。
初めてのことなので色々調べてはみたものの、感覚的になるべく育ちのよかった株で完熟を迎えたいい形状のものから種を採っていきました。
〈種採り前の伏見甘長〉
〈乾かしているズッキーニの種〉
この種が未来に繋がっていると思うとすごくワクワクしますよね?
実際種採りしたものを蒔いてみないとうまく発芽するかどうかは分かりませんが、しっかり保管して来年に備えたいと思います。
ドとソとミ 松﨑
instagram:do_to_so_to_mi
松﨑悠生(まつざきゆうき)
ドとソとミ
愛媛県 松山市
1980年愛媛県生まれ。グラフィックデザイナーとして活動していたが、松山の地で先祖代々受け継がれてきた農地を自分の代で絶やすことなく継承したいと考え就農を決意。有機農業生産法人に勤務後、農業の理解を深めるべく日本各地を来訪。2020年4月に独立就農し「ドとソとミ」を開く。安心できる地元の資材を用いた無農薬・無化学肥料の循環型有機農法で育てた旬の野菜を旬の時期に届けたいと意気込む。