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2020.08.31

今後の農業方針を決める。

皆さんいかがお過ごしでしょうか?朝夕と徐々に暑さも和らぎ秋の気配が漂いつつありますね。

日中はまだまだ暑く、ここ2週間はまともに農作業ができませんでした。そろそろ終わりが見え始めた夏野菜もあり、来年以降の方針も固めていかねばと考えているところです。

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〈ひもとうがらしは赤く熟した〉

夏野菜に関しては在来種・固定種の種採りが残っているのでこのまま圃場にしばらく残します。今年作った野菜の中では『翡翠ナス』と『万願寺とうがらし』が無施肥に近い状態でも良く育ってくれたので来年も引き続き作っていこうと考えています。

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〈まだまだ元気な『翡翠ナス』〉

夏野菜を作っている隣の圃場を秋冬野菜で考えていたのですが、九州の自然栽培に触れて、中途半端が一番良くないなと感じたので、エンバクを鋤き込んだ後にライ麦を撒くことにしました。

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〈鋤き込む前のエンバク〉

ちょうど去年の今頃、就農するにあたり身近な資材を用いて有機栽培で野菜を作っていければと、今思えばあまりにざっくりとおおまかに考えていました。(目に見えるもののことにしか考えが及ばなかった。)

近年、天候不順による野菜の生育不良、それによる野菜の高騰や野菜の大量ロス。旬の時期がわからなくなって年中手に入るようになった野菜など。お金が中心となった社会では様々なバランスが崩れかかっています。

先を見据えてじっくりと自然の流れに合わせたほうが世の中との関わり合いや自然の中での自分とのバランスも保てるのではないかと肌で感じながら農作業をしています。

まずは小規模の面積で野菜の種を採りつつ、その他の圃場では麦を撒き土を育てていく。

なかなかお金にはなりませんが、未来への投資と考えて自分のペースで自然のペースで少しずつ野菜の品質も土の状態も良くしながら自分自身も心身共に健全に保っていく。

そんなことをフラフラの頭と体で考え抜いた8月でございました。

まだまだ暑い日々が続きます。皆様も体調に気を付けて楽しく日々をお過ごし下さい。


ドとソとミ 松﨑
instagram:do_to_so_to_mi

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松﨑悠生

松﨑悠生(まつざきゆうき)
ドとソとミ
愛媛県 松山市

1980年愛媛県生まれ。グラフィックデザイナーとして活動していたが、松山の地で先祖代々受け継がれてきた農地を自分の代で絶やすことなく継承したいと考え就農を決意。有機農業生産法人に勤務後、農業の理解を深めるべく日本各地を来訪。2020年4月に独立就農し「ドとソとミ」を開く。安心できる地元の資材を用いた無農薬・無化学肥料の循環型有機農法で育てた旬の野菜を旬の時期に届けたいと意気込む。

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