2020.07.20
野菜を育てる圃場と土を育てる圃場。
ここ数年の梅雨は完全に「シトシト」では無くなりましたね。つい先日大きな被害をもたらした九州の豪雨被害はもちろん、自分の住む愛媛も例外ではありませんでした。この写真は7/7の正午の圃場側を流れる川の様子です。
〈川の右側の窪地に田畑が…〉
幸いこの後雨は落ち着き、水嵩も減り氾濫するには至りませんでした。
自然は恵みをもたらす反面、厳しさも持ち合わせています。
自然現象に対して抗うだけではなく、どのように向き合っていくか?
学びの多い就農1年目です。
さて、嬉しいご報告も!
こちらは果菜類がすくすく育ち、松山長なすを筆頭に順次収穫が始まった果菜類の圃場。
〈朝日を浴びる野菜たち〉
〈摘果した色とりどりの野菜〉
この圃場は、昨年1年間は緑肥のみを育て、有機物を土にすきこむ作業を2回しています。(ソルゴー→エンバク→今作)
元肥は特に施さず生育状況をみながらぼかし肥料を適時追肥という形で対応していますが、今のところ順調ではないかと思います。(下葉の状態を見るとやや微量要素が不足がちかな〜とは思います。)
2年前から休耕田となり、草を刈っては鋤き込んでいた土地だったので、他の圃場に比べ地力があったのかもしれません。
一方、水捌けが悪く田植えシーズンには東西の田んぼから水が染み込んでくる圃場。
ここには今年セスバニアを撒いてみました。深く根を下ろすセスバニアに硬盤層を砕いてもらい水捌けを良くするためです。
マメ科の緑肥だけあって発芽直後はアブラムシが湧いてしまいどうしたものかと思いましたが、他の圃場の作業に追われる間にいつのまにか大きくなっていました。笑
生育状況としては水捌けが悪い場所のほうが草生が良く、より深く根を下ろしているようです。
〈亜熱帯感のあるセスバニア〉
土の持っている力を最大限に活かし、野菜を作りながらその力を維持・改善していくために何をすべきなのか?
このあたりを今後も勉強・実践して自分の中の感覚に落とし込んでいければと思います。
ドとソとミ 松﨑
instagram:do_to_so_to_mi
松﨑悠生(まつざきゆうき)
ドとソとミ
愛媛県 松山市
1980年愛媛県生まれ。グラフィックデザイナーとして活動していたが、松山の地で先祖代々受け継がれてきた農地を自分の代で絶やすことなく継承したいと考え就農を決意。有機農業生産法人に勤務後、農業の理解を深めるべく日本各地を来訪。2020年4月に独立就農し「ドとソとミ」を開く。安心できる地元の資材を用いた無農薬・無化学肥料の循環型有機農法で育てた旬の野菜を旬の時期に届けたいと意気込む。