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2020.06.13

苗立て大失敗!?植物の持つ力強さに感動。

皆さんこんにちは!梅雨入り発表に少し不安な松﨑です。

3、4月播きの野菜の収穫がぼちぼち始まりました。どれも少量でお試し的な栽培になるので、種採りや今後栽培していきたい品種の比較検証などが主な目的です。

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(カブやラディッシュの比較検証)

そんな中、新米農家としての初出荷はじゃがいもになりそうです!なのですが…四国地方はつい先日梅雨入りが発表されました。収穫まであと少し。まだもうちょっと収穫までひっぱりたかったのでちょっと心配です。

さて、現在圃場は3箇所稼働していますが、もともとの地力が圃場ごとに違うため、人が手を加える条件を同じにしても育ち方に違いが現れます。

ハコベが生えているような肥沃な圃場では農薬不使用はもちろん、無施肥での栽培にチャレンジ中。(栽培品目は生姜、里芋、宇宙いもなど)

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(生姜・里芋の畑が一番肥沃な土地)

昨年から緑肥を栽培・鋤き込みを行って準備してきた圃場では基本元肥はなしにして追肥で対応していく方法で様子を見ています。果菜類に関しては施肥量の面で少し不安が残ります。
今回、最も良い教訓となったのは苗の立て方の良し悪しと植え付けるタイミングの重要性です。

鉢上げのタイミングや鉢ごとの間隔の取り方(光の採り方)灌水量や定植時期など、ちょっとしたズレでも苗の状態や定植後の成長に違いが現れます。

一度徒長してしまった苗はずっと徒長気味に育ってしまい、見た目にも弱々しい感じです。こうなってしまうと定植時の天候や気温にも必要以上に気を遣うことになり、しっかり活着するまでのあいだ精神衛生上良くないことがよくわかりました。笑(苗半作という言葉の意味がわかったような気がします。)

ただ凄いなぁと思うのは、徒長させてしまった苗達が土に根を下ろして活着し始めた際に現れる生長点の生き生きとした緑色です。この土地に根付いていこうとする野菜自身が持つ力強さをあらためて感じています。(弱そうな徒長苗を定植しても苗自体が老化していなければ元気を取り戻すのは意外に早いのかも!?)

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(活着後、力強さを見せるミニトマト)

一つ一つの作業を精査し、今年得た経験を来年以降に生かすべく観察・勉強の日々です。ひとまず今年に関しては、今作の野菜達のパワーをできうる限り引き出す手助けができればと考えています。

まだまだ経営面や収量面を意識した作付け計画・仕立て方法はほぼ皆無に等しい…。より一層精進します!


ドとソとミ 松﨑
instagram:do_to_so_to_mi

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松﨑悠生

松﨑悠生(まつざきゆうき)
ドとソとミ
愛媛県 松山市

1980年愛媛県生まれ。グラフィックデザイナーとして活動していたが、松山の地で先祖代々受け継がれてきた農地を自分の代で絶やすことなく継承したいと考え就農を決意。有機農業生産法人に勤務後、農業の理解を深めるべく日本各地を来訪。2020年4月に独立就農し「ドとソとミ」を開く。安心できる地元の資材を用いた無農薬・無化学肥料の循環型有機農法で育てた旬の野菜を旬の時期に届けたいと意気込む。

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