2018.07.19
『豆の数だけ抱きしめて研究会』
7月初日、10家族がうちの菜園に集合して大豆の種蒔きを楽しみました。
日本食の基本となる味噌、醤油の自給を目指して始まったサークル『豆の数だけ抱きしめて研究会』の活動です。去年に引き続き、2年目に突入しました。
味噌は1人でも作れるけど、昔からお醤油は皆で協力しながら作って来たと聞きます。「そんな文化をもう一度展開してみたい!」そんな単純な思いつきを発信したところ、面白がって多くの仲間が集まってくれました。
昨年1回目の活動で仕込んだ醤油は、今初めての夏を迎えようとしています。誰も醤油を作った事がないので、何が正解だか分かりません(笑)。各家庭にポリタンクで持ち帰った醤油の状況を、ペットの近況を報告するように話し合ったりしています。
営利目的では無く、遊びとして始めたサークルですが、人里離れた場所にあるうちの畑に多くの人が集ってくれるようになった事を嬉しく思っています。
ちょうどこのブログを書いている時、西日本全体が豪雨の影響を受けました。私は、幸い横を流れる川も氾濫せず大きな被害は免れたのですが、発芽したばかりの大豆は3日間も水の底、今まさに蒔き直しをするかどうか悩んでいるところです。天気の影響を受けやすい農業に気持ちもタフになってきた気がしますが、どうにも元気がでないものです。そんな中、うちの畑を自分の畑のように心を配ってくれる、このサークルのような仲間がいるのは良いものです。
(10家族揃って大豆の種蒔き)
松本真実(まつもとまみ)
滋賀県 東近江市
1981年生まれ。大学院卒業後、分析機器の会社で研究職につく。会社員時代から在来種の野菜に興味を持ち研究調査に同行。さまざまな農家と出会って就農を決意する。三重の有機農業法人に2年間勤務した後、2016年、滋賀県東近江市で、菜園「野菜と旅する」を開く。