2017.12.15
小屋2つ
牧野農園は、就農して3年間、農家に必需品の納屋も倉庫もありませんでした。近所の倉庫を間借りすればなんとかなると思っていましたが、結果的に不便で非効率でした。他者の敷居をまたぐという障壁が思いのほか大きかったのです。
でもようやく今年、小さな小屋ですが、2つ手に入れることができました。一つは倉庫として、もう一つは選果場として活用する予定です。
(蘭越町内で空き車庫を譲っていただきました。夫と部落のおじさんにより車庫解体→運搬→整地→再組み立てしました。)
(中古のスーパーハウス〈組み立てがほぼ完了されているプレハブ小屋の一種〉を選果場にします。事前に整地したところに業者さんが設置してくれました。)
小さな倉庫には、とりあえず資材や機械を詰め込んでしまったので、オンシーズンまでに使いやすくしておかなくてはなりません。
選果場としての小屋には、積雪となる前にすべり込みセーフな感じで冬野菜を入れ込みましたが、脱穀前の豆やバジルシードなど、今後作業が必要な作物の姿もまだまだたくさんあります・・・。
冬の間はこの小屋に足しげく出入りし、動線を確保したり、置き場のルールを決めたりと、作業しやすい状態にしていきたいと思います。
ちなみにこういうことは、5S活動(整理、整頓、清掃、清潔、躾)と言うようで、これを取り入れることで、職場環境が改善され、生産性が向上し、業績が上がるそうです。農業をやっていると、思い当たる節はたくさんあります…。
今後の牧野農園の経営方針を確認しながら、5S活動に取り組み、それぞれの小屋を作業に適した小屋にしていきたいと思います。
牧野萌(まきのもえ)
北海道 蘭越町
1983年宮城県生まれ。宮沢賢治に憧れ岩手県立大学で環境政策を学ぶ。震災後、野菜を作る勉強をしようと料理人の夫と1歳半の娘と仙台から移住。蘭越町で研修を受けた後、就農、「牧野農園」を開く。トマトを選んだのは、夫が得意なイタリア料理に使えるという理由も大きい。