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2017.10.15

刈払機が味方になった日

トマト栽培も終わりが見えてきました。色づきも遅くなり、トマト以外の仕事も詰めていきたいこの頃。

先日は、有機農業の師匠・下島さんが運営している「硫酸山の森を育てる会」のメンバーとして、森林ボランティア団体対象の「森林ボランティア技能・安全研修(刈払機編)」に参加してきました。

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(草木と振動に負けない格好、初心者です!)

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(植樹地での実習。生えている木を傷つけないように、でも隅々まで刈れるように、刈払機での草刈りに挑戦。緊張しました。)

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(実習後のメンテナンス講習。講習会ではメンテナンスの仕方も習いました。毎日やること、週一でやること、シーズン毎にやることと、頻度別にやることがあります。)

今回の講習会によって、エンジン系が苦手な私にとっては、刈払機が味方になり、新しい世界が開けた感じがしました。目指すのは、硫酸山の原っぱのこの写真。

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(硫酸山の原っぱと、手前に積まれた雑草堆肥。)

雑草が刈ってありすっきりとした景観。そして、その刈られた雑草が積まれて山になり、発酵して堆肥になり、畑や森林の肥料として使われていきます。もともと再生不可能と言われたはげ山だった「硫酸山」は、雑草堆肥を活用した資源の循環によって緑化を進めてきたという歴史があり、今ではとても自然豊かな里山となっています。
このような雑草堆肥を作るためには、鎌での草刈では限りがありますが、刈払機があれば草刈り作業も捗り、半永久的に豊かな大地を未来につなげることができます。それを硫酸山は証明してくれています。とても美しい風景です。
森林ボランティアとして参加した講習会でしたが、農家としてこんなことを思い浮かべながらの受講でもありました。

来シーズンは、夫に任せっきりだった刈払い作業も、同じレベルで意見を交わせるようになりたいです。近いうち、My刈払機を買ってしまおうと思っています!

challenger

牧野萌

牧野萌(まきのもえ)
北海道 蘭越町

1983年宮城県生まれ。宮沢賢治に憧れ岩手県立大学で環境政策を学ぶ。震災後、野菜を作る勉強をしようと料理人の夫と1歳半の娘と仙台から移住。蘭越町で研修を受けた後、就農、「牧野農園」を開く。トマトを選んだのは、夫が得意なイタリア料理に使えるという理由も大きい。

写真家の眼 牧野萌

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