2017.09.21
農業と歌
有機農業の師匠、下島さんの管理する硫酸山に、現在台湾のオーガニックファーマーのバオさんとフォンさんが半月ほど滞在しています。
先日一緒に食事をした際、台湾で食事の前に歌うというすてきな歌を教えていただきました。
(食事会では、台湾の伝統的な料理をはじめとした手作りのご馳走が並びました。)
教えていただいたのは、このような意味の歌です。
~謝食歌~
「花椰菜(カリフラワー)は収穫するまで65日
紅蘿蔔(ニンジン)は収穫するまで80日
蕃茄(トマト)は収穫するまで90日
黄豆(ダイズ)は収穫するまで4ヶ月
グアバは収穫するまで1年
一粒のお米がたくさん実るまでには時間がかかる
豆腐を作るのも漬け物を作るのもたくさんの時間がかかる
醤油も酢もたくさんの時間が必要
料理をするのも時間がかかる
でも食べるのはあっという間
たくさん感謝して素晴らしい食事をいただきましょう」
とても感動的でした。作る側も、「がんばろう」と思える応援歌のようでした。
(台湾のフォンさんと下島さん。牧野農園にもお手伝いにきてくれました。作業中、雑草取りの歌も歌ってくれました。)
(こちらはバオさん。遊休地を耕耘してくれました。)
バオさんはパンを作るのが得意で、台湾で小麦を作るのが夢とのこと。
いつか私たちも台湾に行く、と2人に約束しました。
農作業中に「謝食歌」を歌い、台湾行きの目標をあたためていきたいと思います!
牧野萌(まきのもえ)
北海道 蘭越町
1983年宮城県生まれ。宮沢賢治に憧れ岩手県立大学で環境政策を学ぶ。震災後、野菜を作る勉強をしようと料理人の夫と1歳半の娘と仙台から移住。蘭越町で研修を受けた後、就農、「牧野農園」を開く。トマトを選んだのは、夫が得意なイタリア料理に使えるという理由も大きい。